「StarCraft II」「League of Legends」「Overwatch」で競い合う!
eスポーツの世界大会「Intel Extreme Masters」が韓国でついに開幕
年間を通して開催されている世界最大規模のeスポーツ世界大会「Intel Extreme Masters(IEM)」のシーズン11が、2016年7月に開幕した。シーズン11では、7月に中国の上海、11月にアメリカカリフォルニア州のオークランドで大会を開催。そして、12月16日から19日までの日程で、韓国ギョンギ道のギョンギジムにおいて、シーズン11の3大会目となるIEMギョンギ大会が開幕した。
韓国でIEMのイベントが開催されるのは、2008年以来8年ぶりとなる。2008年の大会では、「World of Warcraft」、「Counter-Strike 1.6」、「Warcraft III」の3タイトルで競われたが、今回のIEMギョンギ大会では、「StarCraft II」、「League of Legends」、そしてIEMの大会として初採用となる「Overwatch」の3タイトルで競われる。賞金総額は23万5000ドルと、世界最大規模の大会だけあって非常に高額だ。
大会の形式は、基本的には勝ち上がりのトーナメント形式だが、StarCraft IIとLeague of Legendsの予選に関しては敗者復活戦も用意され、1敗しても先に進めるようになっている。また、StarCraft IIは1人対1人の個人戦、League of Legendsは5人対5人、Overwatchは6人対6人のチーム戦となる。
StarCraft IIでは16人のプレーヤーが参加して行われる。16人を4人ずつの4グループに分けて予選を行い、各グループから2名ずつがプレーオフに進出。そして、全8名でのプレーオフで決勝進出者2名が決まる。
League of LegendsもStarCraft IIとほぼ同様の形式で、参加チームは全8チームで、4チームごとの2グループに分けて各グループからプレーオフ進出2チームを選出。プレーオフは4チームによるトーナメント戦から決勝進出2チームが選出される。
また、今大会が初採用となった「Overwatch」は、韓国チーム4チームとヨーロッパチーム2チームの全6チームが参加してトーナメント戦を開催。最大5試合の3試合先勝形式で戦い決勝進出2チームを選出。そして、3タイトル全ての決勝戦は、最終日の18日に行われる。
初日の12月16日には、大会開幕前に記者会見を開催。大会スポンサーのIntelを代表して、Intel Korea副社長のMS Kwon氏が挨拶。Kwon氏は、参加人数が2千万人を超えるという韓国でのeスポーツの盛り上がりを紹介しつつ、韓国でIEMギョンギ大会が開催されることへの感謝の言葉を述べた。
2017年1月に新たな第7世代Coreプロセッサーを投入することについても言及し、デスクトップおよびモバイルのゲーミングプラットフォームに革命を起こすと説明。加えて、現在Intelが最も注力している分野のひとつとしてVRを取り上げ、VRの普及を促進するために、多くのVR関連企業と連携して様々な施策を実施していくとした。そして、今後もIntelはeスポーツに対して積極的に協力していくと、力強く語った。
地元ギョンギ道の副知事、Bok Wang Yang氏は、ギョンギ道が韓国eスポーツの中心地であり、様々なイベントを通して韓国eスポーツを支えていることを説明。IEMギョンギ大会に参加する全てのプロゲーマーが、最良のコンディションでプレイし、最大限パフォーマンスを発揮できるように協力を惜しまない姿勢を示した。
最後に、大会主催者であるESLの副社長Michal Mlicharz氏が登壇し、「韓国はeスポーツ大国で、その韓国に戻ってこられて非常に嬉しく思っています。2016年にESLは8つの大会を開催しましたが、今回のIEMギョンギ大会はその中でも最も重要な大会のひとつとして位置づけています。Intelや地元ギョンギ道の協力によって、素晴らしい大会となることを期待しています。」と述べて、記者会見は終了した。
その後、IEMギョンギ大会が開幕し、さっそく熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。大会の様子などは、追ってレポートする予定だ。
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