もう他人事じゃない!? 2016年はデータを人質にとるウイルスが大流行
いよいよ師走に入り、2016年も終わろうとしています。家の片付けや大掃除はもう始めていますか?
今年も色々な出来事や事件がありました。なかでもPCやインターネットの世界では、情報漏洩や深刻な脅威など、セキュリティの問題が話題になりました。でも、そんな事件は自分には関係ないと思っていませんか? そう思っている人は要注意! サイバー犯罪やインターネットの脅威は、決して他人事ではありません。
特に、今年は「ランサムウェア」と呼ばれる不正プログラム(ウイルス)が大流行。世界各地で猛威をふるいました。身代金要求型ウイルスとも呼ばれ、感染するとPCやスマホの画面が突然ロックされてしまったり、大切なデータが使えなくなったりし、元に戻すために金銭の支払いを要求されます。普通のサイトを見ただけで、感染してしまったという例も報告されています。
教えて詳しい人! 今年猛威をふるった「ランサムウェア」とは?
■ランサムウェアの特徴
ランサムウェアは、PCやスマホの画面をロックしたり、デバイスの中にあるファイルやデータを暗号化して使えなくし、元通りにしてほしかったら身代金を払えと要求します。ランサムウェアには、以下の2つのタイプがあります。
1. 暗号化型(クリプター)
ファイルやデータを暗号化し、開けないようにする。復号するには、暗号化に使った鍵が必要だが、この鍵と引き替えに、身代金を要求される。PCでの被害が多い。
2.画面ロック型(ブロッカー)
画面をロックし、使えないようにする。暗号化型の登場以前は主流だった。現在はAndroidスマホに多い。
■対策するには?
主な侵入経路はメールです。ランサムウェアは一見すると“役に立ちそうな”または“重要そうな”添付ファイル(緊急の請求書や無料アプリなど)のふりをしています。この添付ファイルを開くと感染してしまうため、不審なメールや添付ファイルは開かないでください。また、ネットを見て回っているだけでも、ランサムウェアに感染する可能性があります。ブラウザーやソフトの脆弱性につけ込んでシステムに侵入しようとします。だからソフトウェアやOSのアップデートをきちんと適用して脆弱性をなくすことが大切なのです。PCの中身を整理整頓し、最新の状態をキープすることが重要です!
PC内の大掃除をするなら「カスペルスキー セキュリティ 2017」
高いウイルス検知力と、使用時の軽さや速さが人気の、最新総合セキュリティソフト。PC内のファイルスキャンから、危険サイトや脆弱性への対策、ネット決済保護、保護者向けの管理機能など、PCやネットを安心・安全に使う機能を搭載している。
期間と使用台数から自分にあった製品が選べる。期間は1、2、3年版の3種類。PCやスマホ、タブレットから最大5台までインストールできる「5台版」、1台のみの「1台版」のほか、利用台数に上限のない「プレミアライセンス版」がある。価格は3980円(1年1台ダウンロード版)から。
まずは全機能が30日間無料で試せる体験版を使ってみよう。
「まず、PCの中身を掃除するのが大切です」と保科さん
いつ自分がランサムウェアの被害者になるかわからない今、しっかりと対策することが必要です。そこで、今回はPCやスマホのセキュリティ対策のプロである、カスペルスキーの保科さんに、PCを守る方法をお聞きしてみました。
「PCの中には昔インストールしたけれど現在はまったく使っていないソフト、ソフトをインストールした際におまけで入ってしまった余計なソフトなど、自分でも気付かない不要なソフトがたくさん残っているんです」
でも、ひとつひとつ要らないソフトかどうかを確認するのも大変だし、必要なソフトやデータを間違って削除してしまいそうで怖いです。
「そういう時こそ、セキュリティソフトを活用してみてください。カスペルスキー セキュリティ 2017のWindows版に搭載されている「ソフトウェアクリーナー」機能を使うと、不要なソフトだけを選別して簡単に削除ができます」
え、それなら誰でもできそうですね。ということで、セキュリティソフトを活用して、PCの大掃除をしてみます! 次のページでは、実際にどうやってPCのお掃除をしていくか、実践編をお届けします。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう