グーグルのストリーミングデバイス「Chromecast」シリーズ新製品「Chromecast Ultra」が発売となった。
過去、国内では2014年5月に初代の「Chromecast」が、2016年2月に5GHz帯(IEEE 802/11ac)での通信に対応した第2世代の「Chromecast」が発売されており、Chromecast Ultraは第3世代のChromecastとなる。
4K/HDRに対応!
第2世代までと大きく異なるのは、4K解像度での出力と、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応している点だ。なお従来モデルまでは、最大出力解像度はフルHDだった。この影響もあってか、従来モデルがそれぞれ4200円、4980円と5000円以下の価格だったのに対し、本機の価格は9720円となっている。なお4Kコンテンツの視聴には、対応コンテンツと、対応TV、ブロードバンド インターネット回線の用意が必要。現時点では、YouTubeとNetflixの4Kコンテンツが視聴可能だ。
デザイン的には、初代がスティック型、第2世代が円形にChromeロゴをモールドしていたのに対し、本機は円形で、鏡面調の樹脂素材に、シンプルな「G」のロゴをあしらっただけと、よりシンプルなものになっている。直径は前モデルの51.9mmと比較して、58.2mmと数ミリアップ。だが、使用時はテレビの裏に隠れてしまうケースが多いため、このサイズアップは大した障害にはならないだろう。TVとの接続にはHDMI端子を利用するが、むしろ、前モデル同様、狭い隙間にも差し込めるよう、ケーブルが本体から伸びているタイプの端子が続投されている点が好評価。
有線LANに対応!
Chromecast Ultraのもうひとつの特徴が、イーサネット(有線LAN)によるブロードバンド接続に対応している点だ。これには、パッケージに同梱される電源用のアダプターを利用する。アダプターに有線LANを接続するポートを設けている為、有線で使用する場合は、設定時にこちらにLANケーブルを接続しよう。もちろん、従来通り無線LANのみで利用することも可能だ。
これからの購入をオススメできる有力製品
4Kコンテンツを視聴しなければ、前モデルから買い換える恩恵は特に受けられなさそうにも見えるが、前モデルと比較して処理性能がおよそ1.8倍に向上し、有線接続に対応するなど、基礎的な性能が向上している点は見逃せない。現在、TVメーカーのフラッグシップ製品は軒並み4K〜8K解像度となっており、今後は対応コンテンツが増加していくことを考えると、このタイミングで本機を導入するのもいい選択肢だと言える。また、価格が1万円以下と手ごろなのにもかかわらず、「YouTube」や「Netflix」「hulu」「dTV」や「Abema TV」など、主要な動画配信サービスはほとんど利用できるため、セットトップボックスやTVスティックと呼ばれるジャンルの製品をはじめて導入しようとしているユーザーにとっては、特にいい選択になるだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります