ミスタードーナツの値段が全体的に安くなりました。セールじゃなくても100円で買えるドーナツが増えます。頻繁にドーナツ成分を欲する人には朗報以外のなにものでもありません。
ミスタードーナツが20円~30円値下げ
ダスキンは11月7日、ドーナツ専門店ブランド「ミスタードーナツ」の価格改定を発表しました。定番のドーナツおよびパイ43種類のうち、ポン・デ・リング類6種、オールドファッション類6種、フレンチクルーラー類6種、イーストリング類9種など計35種を、11月8日から10~30円(税別)値下げします。
ボリュームや質はそのまま、ということ。
スローガンは「毎日おいしいプライスへ。」。例えば、ポン・デ・リングはプレーン、黒糖、シュガーがこれまで140円でしたが108円に。人気のオールドファッション、フレンチクルーラーのプレーンも108円になります。
説明会ではミスタードーナツ事業、フード事業を担当するダスキンの宮島賢一氏専務取締役が登壇。値下げする背景として、これまで様々な販売政策をとってきた結果、ミスタードーナツに対して「100円が安い」という価値基準をもつお客さんが多く、150円以上になると高いと感じて買い控えをする方が多いという傾向が見えてきたそう。
「毎日おいしいプライスへ、ということで、もっとカジュアルにミスタードーナツに立ち寄ってもらって、ドーナツというモノだけではなく、喜び、楽しみ、感動という体験をお客さんにたくさんしてもらいたい(宮島専務取締役)」
ただし、これまで月1回の周期で行なわれていた「100円セール」に関しては、基本的にはストップする方針。宮島専務取締役によると「セール期間中に買ったお客さんと、そうじゃないお客さんの間に不満があったので、そこをなくしていつでも気軽に買ってもらえるようにしたい」とのこと。
創業者の理念が忘れられていたかもと吐露
今回の値下げは、「お客様に、もっとお応えするための新しい接点づくり」を目的としたミスタードーナツの新しい事業方針の一環です。スローガンは「いいことあるぞ ミスタードーナツ」。
具体的には、“価格の見直し”、“健康志向商品の導入”、“商品・店頭施策”の3つの軸で見直しが行われ、既存店では油分カットドーナツやカフェインレスコーヒーが販売。テイクアウト専門店の「ミスタードーナツ トゥゴー」を新規に立ち上げるなど、様々な施策を行ないます。
今回の事業方針を確定するに至った動機のひとつとして、宮島専務取締役が語ったのは、こんなエピソード。
「今年の1月、沖縄で現地のショップを見て回る中、たまたま乗ったタクシーの運転手さんが女性でした。バツイチの方でお子さんが2人いらっしゃるということでしたが、話しているうちにお子さんがミスタードーナツが大好きであることをききました。夕方保育所に子供を迎えに行って、家に帰って夜ご飯の支度をする間にミスタードーナツをひとつずつ子供たちに食べてもらう。その姿を見ながらお母さんは“よし明日もがんばろう”という気持ちになるということでした」
タクシーの運転手である女性のエピソードをきいて感じたのは「ドーナツで幸せになってもらうとうれしい」という気持ち。創業者の鈴木清一氏の理念がまさにそうだったのではないかと思い至ったそうです。
鑑みると最近の経営は利益重視の面がもしかしたらあったかもしれない。けれど、おいしいドーナツをたくさんの人に食べてもらいたい、ドーナツに関わる人に成長してもらいたい、そんな創業時の理念に立ち返ろうというのをあらためて据えた。それが今回の改革です。
ドーナツ市場はコンビニ各社が参入してから競争が激しい分野。そんな中でブランドのスローガンを明確にしてきました。今後の巻き返しに期待です。
健康を気にする女性も買いやすい商品
記者は説明会で、今後発売予定の油分カットドーナツとカフェインレスコーヒーを試食しました。カフェインレスコーヒーが予想以上においしくて感心しました。一般的にカフェインレスコーヒー(デカフェ)は味が抜けてしまうものです。確かに普通のコーヒーと比べたら味が薄く感じますが、風味が豊かで飲みごたえがあります。
オイルカットドーナツも素朴な味で美味。健康志向の大人の女性がつい食べてしまっても罪悪感がないはず。
ナベコ
寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になっても愉快にやっていきたい。Facebookやってます!
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