マイクロフォーサーズの最高峰を目指す!
4K60P撮影を実現! パナソニック「GH5」開発者に直撃インタビュー
2016年09月30日 12時00分更新
コミュニケーションカメラは別のスタイルを模索!?
さて、GH5以外に、今回パナソニックは、高級コンパクトデジタルカメラの「LUMIX DMC-LX9」、高倍率ズーム機の「DMC-FZH1」、ミラーレスカメラの「DMC-G8」を発表している。
前回(2014年)のPhotokinaでは、Androidスマートフォンとデジタルカメラを融合させた「コミュニケーションカメラ」として、「LUMIX DMC-CM1」を発表。Photokina 2014で一番の話題をさらっていた。
当時は、インターネットとの親和性を高めることによって新たな写真によるコミュニケーションの実現を目指すカメラとして位置づけられていたCM1だったが、結局、バリエーションモデルのCM10は発売されたものの、後継機種としてはPhotokina 2016でも発表されなかった。
井上氏は、「コミュニケーション(カメラ)のあり方が多様化してきた」とコメント。Photokina 2014で提案したカメラとインターネットの融合によるコミュニケーションの実現という目的に対して、CM1は「一定の評価はいただいたものの、多様化ニーズにどう対応するか再度模索している」という認識だ。
CM1は、Androidを動作させるSnapdragonと、カメラの画像処理エンジンとして動作するヴィーナスエンジンという2つのプロセッサーを使い、高級コンパクトデジカメとAndroidが並列して動作する仕組みになっていた。
カメラとスマートフォンの進化のスピードが異なることへの対応についても、今後の課題となっているようだ。
井上氏は、「コミュニケーションという部分は今後も検討を続ける」としており、新たなスタイルのカメラを検討する意向だ。
筆者は欧州での先行発売時にフランスまでCM1を買いに行ったこともあって、継続的な商品展開を期待していたが、「違う形でコミュニケーションは考える」という井上氏のコメントの通り、なにか別の形でコミュニケーションカメラが復活するかもしれない。
パナソニックは、Photokina 2016ではGH5、G8、FXH1、LX9という4モデルを発表しており、「どれも個性的で、久しぶりに全然違う4機種を出せた」と井上氏。
すべて4Kフォトに対応し、それぞれ特徴のある機能を備えているため「自分のニーズに合わせた1台を選んでほしい」とコメントし、「ぜひ実機を触って、新機能を体験してほしい」とアピールしている。
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