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順次読込3500MB/秒、2TBのNVMe SSD「Samsung SSD 960 PRO」や「960 EVO」を発表

2016年09月22日 08時00分更新

 サムソンは韓国ソウルで行なわれた「SAMSUNG SSD GLOBAL SUMMIT 2016」にて、NVMe SSD新製品2機種を発表した。

 プロフェッショナル、エンスージアスト向けの「960 PRO」はV-NAND MLCフラッシュメモリーを、メインストリーム向けの「960 EVO」は、V-NAND 3bit MLCフラッシュメモリーを採用する。発売は2016年10月から。価格やスペックは下記表を参照。

最大容量・最高速のM.2 NVMe SSD登場

960 PROのラインアップと市場想定価格
容量 512GB 1TB 2TB
シーケンシャルリード 3,500MB/s 3,500MB/s 3,500MB/s
シーケンシャルライト 2,100MB/s 2,100MB/s 2,100MB/s
ランダムライト(4KB、QD32) 33万IOPS 44万IOPS 44万IOPS
ランダムリード(4KB、QD32) 33万IOPS 36万IOPS 36万IOPS
保証書込容量(保証期間5年) 400TB 800TB 1200TB
市場想定価格 329ドル 629ドル 1299ドル
960 EVOのラインアップと市場想定価格
容量 250GB 500GB 1TB
シーケンシャルリード 3,200MB/s 3,200MB/s 3,200MB/s
シーケンシャルライト 1,500MB/s 1,800 MB/s 1,900 MB/s
ランダムライト(4KB、QD32) 33万IOPS 33万IOPS 38万IOPS
ランダムリード(4KB、QD32) 30万IOPS 33万IOPS 36万IOPS
保証書込容量(保証期間3年) 100TB 200TB 400TB
市場想定価格 129ドル 249ドル 479ドル

 Eric Bleuel氏(Senior Manager of Brand Product Marketing Team)より、新製品の発表が行なわれた。

 960 PROは現行モデルの「950 PRO」からシーケンシャル速度で約40%、ランダムリードで10%、ランダムライトで200%向上しているという。

 960 EVOも950 PROとの比較で250GBモデルでシーケンシャルリードが約45%、シーケンシャルライトで67%、ランダムリードで22%、ランダムライトで253%速度が向上している。いずれもランダムライト性能が大きく向上しているのは、POLARISコントローラーが5コアとなり、分散処理性能が上がったためだ。

 

 NVMe SSDは高負荷時に発熱が高くなることが話題になり専用の冷却ファンなる製品まで登場したが、960 PROでは銅製のヒートスプレッダーラベルを採用して熱伝導効率を高め、消費電力も下げた。これにより、発熱による保護機能が有効になるまでの秒数が950 PROの63秒から95秒へ延びて転送性能が落ちにくくなる効果がある。

 960 PROは、32GBのメモリーセルを16枚積層した512GBのNANDフラッシュメモリーを4基搭載。さらに、DRAMと5コアの「POLARIS」コントローラを積層して搭載することで省スペース化し(スマートフォンなどではすでに採用されている技術)、22ミリ×80ミリという小さなM.2フォームファクターでも大容量を実現した。

 そのほか、960 EVOではメモリーの一部分をキャッシュとして使い高速化する技術も、POLARISコントローラーに合わせてキャッシュ領域を拡大し、「Intelligent TurboWrite」としてアップデートする。SATA SSD時代から存在していた、同社製ユーティリティー「Samsung Magician」も、リニューアル。ユーザーインターフェースをより直感的にわかりやすくしたほか、新機能としてシステムとの互換性チェック、データの完全削除が可能な「Secure File Erase」、特定の領域に暗号化した保存スペースを設ける「Magic Vault」などが追加されている。

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