テキサス先端計算センター(Texas Advanced Computing Center)は9月14日、新スーパーコンピューター「Hikari(ひかり)」が稼働開始したと発表した。大きな特徴は、使用する電力を施設内の太陽光発電でまかなう「エコなスパコン」な点だ。
テキサス先端計算センターはテキサス大学オースチン校内にある施設。HikariのハードウェアはHPE(ヒューレット・パッカード)製「Apollo 8000」で、インテルHaswell Xeonプロセッサー(12コア)を1万コア以上搭載し、ピーク時演算性能は400TFLOPSを超えるという。
施設の駐車場の屋根に設置した太陽光パネルからの電力を整流し、リチウムイオン電池に蓄電しつつ、直流高圧送電によって動作する(夜間は商用電力に切り替える)。これはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の実証実験プロジェクトとしてNTTファシリティーズが進めたもので、ひかり本体だけでなくサーバーや空調装置などへの給電も行なう省エネなシステムを構築している。従来比15%の省エネ化をが目標という。
NEDOやNTTファシリティーズでは、今回の実証実験で省電力性能を検証し、省エネな計算機センターやデータセンターとして世界各国への展開を目指すとしている。
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