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地震のない地域からの地震波検出で地球内部構造を知る手がかりに

イギリスを襲った爆弾低気圧を地震波として日本で観測

2016年09月09日 14時27分更新

大西洋の嵐による波動が地球を通してS波・P波として到達

 東北大学は8月26日、大西洋で発生した爆弾低気圧による振動を日本の地震計で観測したと発表。震源情報を定量化し、発生メカニズムを明らかにした。

 これは2014年の12月9日に大西洋で発生し、イギリスやアイルランドに被害をもたらした爆弾低気圧。嵐によって起きた海洋の波動は地球深部を伝播し、東京大学地震研究所と東北大学大学院理学研究科付属・噴火予知研究観測センターの地震計で観測された。

低気圧の移動にともなって点震源も移動した

 周期5~10秒のP波・S波として観測され、とくに今回、脈動S波を初めて検出した。さらに解析により、低気圧の移動による震源移動も観測でき、震源は海底の等深線に伴って移動することが分かった。

 台風やハリケーン、爆弾低気圧による脈動実体波成分が地球深部を通り、離れた地点で観測して点震源として表現できるということは、これまでに地震によって行なわれてきた地球内部構造を観測するうえで大きな知見であり、地震のない地域の地球内部の構造推定も可能になるという。

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