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RX480×2がDirectX12環境でGTX 1080超え!

DirectX12とVulukanに強いRADEON RX480の実力を再チェック!

2016年09月23日 17時00分更新

RX480のCF-XでGTX 1080超えの事例もジワジワと増えている!

 だが、そのロマンを追い求めたい人もいるだろう。ゲームがマルチGPUを活用できるかは、ゲーム開発者側がどれだけ手間や検証をしてくれるかにかかっている。

 そこでここでは「Rise of the Tomb Raider(RotTR)」を取り上げる。このゲームは以前RX480のCF-Xのパフォーマンス検証をした(Radeon RX 480の2枚差しは最速GeForceを超えられるか?)で使い、その当時は“RX480のCF-XはDirectX12環境のRotTRで効果なし”という結論が出た。だが前回の記事が掲載された後、RotTRのアップデートによりDirectX12でもマルチGPUのメリットが得られるようになった。

 RotTRの描画APIをDirectX12、画質をプリセットの「最高」、アンチエイリアスは「FXAA」に設定。ゲーム内蔵ベンチマークを使い、一番最後に実施される“地熱谷”のフレームレートを比較する。

「Rise of the Tomb Raider」DirectX12、フルHDでのフレームレート

「Rise of the Tomb Raider」DirectX12、WQHDでのフレームレート

「Rise of the Tomb Raider」DirectX12、4Kでのフレームレート

 前回の結果から一転して、RX480のCF-X環境がGTX 1080よりも高いフレームレートを叩き出した。ようやく「Ashes of the Singularity」“しか”実例が得られなかった「RX480 CF-Xの1080超え」に超メジャータイトルが加わったことになる。

 だが世の中こういう対応をしてくれるゲームメーカーばかりではないため、RX480のCF-Xを使おう! と強調する訳ではない。だが今はGPUだけでなく描画APIからディスプレーデバイス(VRHMDもそのひとつ)まで、ゲームをとりまく環境が大きく変化しようとしている。筆者はRX 480のレビュー記事(http://ascii.jp/elem/000/001/185/1185460/)の中で、今後出てくるゲームのためのGPUであると評価したが、まさにそれが目の前で起こっているのだ。

 ゲームが快適ならGPUは何でもよい、というのがゲーマーの本音ではあるが、今後のPCゲームを考えると、RADEON RX480は将来が楽しみなGPUに成長しつつあるといえるだろう。

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