“青いキットカット”をご存知でしょうか?
赤いカラーが特徴的な「キットカット」に青いパッケージの時代があったのです。どういうことでしょう。
キットカットの前身はイギリスのロントリー社が1935年に発売した「チョコレート クリスプ」。1937年にはキットカットというブランド名が誕生し「キットカット チョコレート クリスプ」いう名で販売されました。1942年、第二次世界大戦による牛乳の供給の不足が原因で、ミルクチョコレートからビターチョコレートにレシピを変更せざるを得なくなり、従来製品の信頼を保つため“チョコレート クリスプ”という名を取りました。この時にパッケージを一時的に青く変更。
意外にも、青いパッケージのキットカットが、シンプルに“キットカット”とだけ称する最初の製品だったのです。
戦後すぐに従来のレシピが復活しパッケージは赤に戻りましたが、キットカットのブランド名を普及させるために、“チョコレート クリスプ”はあらためて製品名から外されました。
約300種のキットカットが一堂に集まるミュージアム
日本では、キットカットは1973年に発売。現在こそ販売元はネスレですが、当初は不二家が国内生産と販売を担っていました。国内で発売されたキットカットは、パッケージ違いを入れると約800種以上もあるいうこと。おびただしい数です。
さて、そんなキットカットの変遷を見られる「キットカット ミュージアム」が「ネスカフェ原宿」内に9月25日まで期間限定オープン。フレーバーでいうと300種ほど、パッケージ違いを入れると460種ほどのキットカットが展示されています。青いキットカットも見られますよ。
カフェの壁にズラッと展示されたキットカットは壮観のひとこと。コンビニなどでよく目にするあまりにも馴染み深いお菓子なので、かえってふだんはその歴史について意識しないかもしれませんが、ものすごい製品バリエーションがあったことに驚かされました。
目を引くのはご当地キットカットといった限定フレーバー。すでに製造していない幻のフレーバーもあり「どんな味だったのか」と気になります。
目立った変遷として、メッセージが書けるパッケージの発売があります。いつの間にかキットカットは「きっと、勝つとぉ」とかかって受験生のラッキーアイテムのお菓子と言われるようになりました。そこで、2008年には桜が描かれたパッケージが発売。
2010年から“オトナの甘さ”シリーズが発売。ターゲットを“大人”として、上質な素材を使い甘さは控えめに。結果ヒットし、現在もシリーズ商品が順調に発売されているということ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります