週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

キムチは入ってない

「ペヨング ソースやきそば キムチ味」ジャンクの王道を往く

2016年09月14日 18時00分更新

 今日はまるか食品「ペヨング ソースやきそば キムチ味」を食べます。価格は128円でした。内容量は101g、カロリーは457kcal。

 「ペヨング ソースやきそば」は「ペヤング ソースやきそば」の姉妹品。麺を10グラム減らし、ソースの味も変更した製品です。そのバリエーションがついに登場、というわけです。

 まず、パッケージの「キムチ味」のフォントに気合を感じます。“ペヨング”という名称がどことなく韓流スターを思わせる語感なので、キムチ味という文字が並んでいても違和感がありません。そんな気がします。

外観はヨコ型のデザイン。兄貴分のペヤングはタテ型。差別化を図っているのかも

「やきそば」と「キムチ味」のフォントが違いすぎませんかね

ソースとかやくしかないです。当然ながらキムチは入ってません。「キムチ味」ですから

 開封してみると、入っているのはソースとかやくだけ。キムチそのもの、それに類するものはありません。キムチ入りだなんて言ってないからな、あくまでキムチ味なんだからな……というまるか食品の主張を感じました。

ソースが味の決め手。やや赤い色です

 味ですが……すごいです。おいしいかまずいかといわれれば、おいしい。しかし、「ジャンク」という言葉がこれほど似合うカップやきそばも、そうそうないと思います。

 確かにキムチ味です。キムチ風味。キムチっぽい味がする。ただ、それはどこまでいってもキムチの味そのものではない。かやくの中にある乾燥キャベツが口に入ったとき、「あ、キムチだな」と一瞬思います。ただすぐに、「違うわ、キムチじゃない」となる。

 駄菓子的といえば、おそらく当たっているでしょう。なんともいえないチープさがあります。味の基本はペヨングなので、ペヤングよりもやや甘さは控えめ。代わりに辛い。ですが奥深さとは無縁です。「辛い、はい以上」という辛さ。旨味もコクもないといえば、そうかもしれない。

 それでも、まずい、というわけではない。味としては単調であるけれども、揺るぎない個性がある。夜中に「食べたいな」と思ったら最後、猛烈に食べたくなってしまう中毒性もひそんでいる。この領域に達している製品を作れるメーカーが、まるか食品以外にあるかどうか……。

すがすがしいほどのキムチ味。「キムチの味」ではありません

 ジャンクな食べ物。ジャンキーな味わい。そんな評価がよく似合う、B級の王道を往くカップやきそばでした。まるか食品のブレない姿勢に、心底感心いたしました。


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事