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3回目の予約も予定されている!?

「PlayStation VR」の今後について東京ゲームショウ前にSIEに直撃!

2016年09月13日 12時00分更新

PlayStation VR

 今年はVR対応のハードウェア、サービスが次々と発表され、VR元年と呼ばれている。中でも注目なのは、10月13日に発売を予定しているソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「PlayStation VR」(PS VR)だ。

 PS VRは多くのゲームプレイヤーが所持するPlayStation 4(PS4)に接続し、VR対応のゲームや動画/静止画をはじめ、VR非対応のゲームや映画・動画など様々なコンテンツが楽しめるVRシステム。搭載しているディスプレーは有機ELを採用し、解像度は両眼1920×RGB×1080ドット。リフレッシュレートが最大120Hzと、他のVRヘッドマウントディスプレーより高く、コンテンツによっては最も快適に視聴できるものと期待されている。

 使用するには、PS VRとPS4本体の他PlayStation Camera(PS Camera)が必要。PS Cameraを持っていないユーザーもいるため、PS VRはPS Camera同梱版も用意されている。価格は単体が4万4980円(税別)、PS Camera同梱版が4万9980円(税別)と、PCで使う「HTC Vive」の半分以下なのも魅力のひとつ。PS4は小型・軽量化した「CUH-2000シリーズ」(9月15日発売予定 税別2万9980円)、4Kクオリティの画質に対応したPlayStation 4 Pro(CUH-7000シリーズ 11月10日発売予定 税別4万4980円)も発表されたばかりと、PS4を持っていなかった人の注目も上がっている。

左が小型・軽量化された新型PS4「CUH-2000シリーズ」。右が「PlayStation 4 Pro」

 そこで、今回は9月15日から始まる「東京ゲームショウ」前に同社にお伺いして、PS VRの今後について、PS VRの開発に携わるSIEの高橋氏(以降、敬称略)にいろいろお話を聞いてみた。

SIE グローバル商品企画部 1課 課長 高橋泰生氏

編集部 PS VRの予約はすでに始まっておりますが、予約状況などはいかがでしょうか。

高橋 お蔭さまで2回行なった予約は完売状態と、非常に良い状況です。また、第3回の予約を予定しておりますので、ご期待ください。

編集部 PlayStation VRが発売するタイミングで、ローンチタイトルはいくつぐらいになる予定でしょうか。

高橋 国内で言えば、発売時には15タイトル、年内では40タイトル以上を予定しております。PS VRは230社以上から開発参入を表明いただいております。開発ペースは会社ごとに異なるので、具体的にコンテンツの増加率などは、申し上げられませんが、来年以降もPS VR対応のタイトルが続々と発売される予定です。

編集部 PS VRはすでに発売されているPlayStation Moveモーションコントローラー(PS Move)での操作にも対応しておりますが、その他にPS VR対応の周辺機器を発売する予定はありますか?

高橋 今年のE3にて、「PS VR Aim Controller」というFPSに最適なガン型のコントローラーを発表しております。また、ハンドルコントローラーなど他社製の周辺機器がVRゲームに対応する場合もあります。

PlayStation 3用のモーションコントローラーとして発売された「PS Move」。PS4でも利用でき、タイトルによっては付属のコントローラー「DUALSHOCK 4」とは違うより直感的な操作が楽しめる

「PS VR Aim Controller」はPS Moveと同じく先端に光る球体(スフィア)を搭載。方向キーやアナログスティックも備え、移動、決定といった操作も行なえる

編集部 VRというと、ゲーム以外に360度動画や写真などを視聴する用途もあるかと思いますが、そうしたコンテンツを楽しむ方法はあるのでしょうか。

高橋 PS4でUSBメモリーの中に入れた動画や静止画、音楽を再生できるメディアプレイヤーというアプリケーションがあるのですが、こちらがVRモードに対応します。お客様が撮影したエクイレクタングラー形式の正距円筒フォーマットの360度動画や静止画であれば、PS VRを通して360度全方向の動画や静止画を楽しむことができます。

編集部 スマホ用のVRヘッドセットで視聴できるVR動画サービスなどがありますが、PS VRで利用できるVRサービスの対応予定は?

高橋 E3のタイミングで米リトルスターメディアのVR配信プラットフォーム「Littlstar(リトルスター)」の提供を発表致しましたが、日本でもそうしたVR配信サービスの導入も検討しています。決まり次第お伝えしていきます。

編集部 VRはどういったジャンルに向いているとお考えですか?

高橋 ゲームでいえば、ホラーやレーシングといったコンテンツなら、恐怖感や運転する爽快感といった、より高い臨場感が得られます。また、「THE PLAYROOM VR」にも言えることですが、実在しないまったく新しい世界に入って遊ぶなど、今までテレビ(2D)で表現していたことが360度で体験できるので、あらゆるジャンルで新しい感じ方を得られるコンテンツが登場してくるでしょう。

編集部 6月まで東京ジョイポリスさんで、PS VRの体験会を行なわれていましたが、今後もどこかに常駐するような形で、体験できる場を設けることはありますでしょうか。

高橋 VRは体験してもらわないと良さが伝わらないので、現在ソニーストアや量販店さんで体験スペースを設けております。また、9月15日から18日までの「東京ゲームショウ2016」(一般公開日は9月17日、18日)やその後の名古屋、福岡、大阪、札幌の4会場で開催するで開催する「PlayStation祭 2016秋」でも出展します。今後も機会があれば、より多くの方に体験いただける場を提供していきたいと思います。

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