アウトプットを“全力で”するからノートPCじゃなきゃダメ
株式会社京橋ファクトリー 八木太亮 代表取締役社長(公式ホームページ)
――京橋ファクトリーの事業内容を教えてください。
八木太亮 代表取締役社長(以下、敬称略) 女性向けのビールに特化した情報サイト「ビール女子」など、ウェブメディアを運営しています。 「スポンサークル」という、スポンサーとサークルを結びつけ、数千の登録コミュニティと企業を繋げるマッチング事業も行なっています。
――キックスターター、いわゆるクラウドファンディングからスタートしていますが?
八木 結構でたらめな経歴でして(笑)、前職は営業職でしたが、自分には企画力はあっても具現化する能力がないと考えていました。
会社をやめて、新しいビジネスを模索していたころ、最初は左利き用ギターショップから始めたんです。在庫をもたないので倉庫もいらず、PC1台でビジネスしていました。次が、PC用バックで布製の製品だったんですよ。海外狙いで“NINJA”ブランドにしました(笑)。クラウドファンディングであるキックスターターに出したのはこのPC用バック事業です。
ただ、やってみたら、やはりものを作って売るビジネスは難しいと言うことで、ウェブのデザインやコーディングを勉強して身につけて、仲間とウェブ関連のサービス立ち上げたのがスタートでした。
――ちなみに、起業される前の営業職時代は、どのようなPCを使っていましたか?
八木 当時はWiFiもなく、前職では一括導入のPCを使って、持ち出しも不可でした。
――えっ!? 外で営業活動するときはどうしていたんですか?
八木 前職は大体2008年~2011年ごろに務めていたんですが、確認事項は全て電話で行なっていました。特にセキュリティの意識が高い企業ではあったんですけど。
――今では考えられないですよね。生産性も上がらない。そこから、ビジネスでご自身のモバイルノートPCを使い始めたわけですが。
八木 起業して2~3年は、オフィスがないので、喫茶店を拠点にする、いわゆるノマドワーカーでしたよ。
――普段、モバイルノートPCはどのように使われていますか?
八木 企画書の作成、メール連絡、社内調整といった事務的な仕事が多いですね。以前は、コーディングのようなクリエイターよりの仕事も多かったのですが、今は人が増えて経営に関する仕事が増えています。
――代表取締役社長ながら、営業的な業務も積極的に行なっていらっしゃいますが、モバイルノートPCに求めることはなんでしょうか?
八木 “機動力”が重要ですね。仕事として外にでることが多い、というのもあるんですが、私の場合、パソコンをもっていないと不安なんです。経営者だとそういう方が多いと思うんですけど、iPadなどのタブレットだと不安なんです。“入力”したいんですね。旅行先や遊園地にまで持っていくので、家族によく怒られていますが(笑)。 そういう意味では、軽さと薄さは重要です。
――タブレットで仕事をするのは現実的ではない?
八木 もちろん、タブレットでもできるという方もいらっしゃると思いますが、私は考えられないです。
インプットを受け取るだけならいいですが、クリエイティブな仕事の場合、何か企画を考えたらアウトプットを“全力で”しなければならないですから。しっかりしたキーボードを搭載したモバイルノートPCがないと出かけられません。
――決裁権をおもちの立場で、もし御社でモバイルノートPCを一括購入し、営業職の方にモバイルを貸与する必要があるとしたら、どんな製品を選びますか?
八木 とにかく見積もりやメールの送受信といった軽作業が多いので、薄くて持ちやすいものを重視しますね。
――日本エイサーのモバイルノートPC、Aspire S 13をご覧になって、率直なご意見をお聞かせください。
八木 私は前職でパソコンも販売する業務にも携わっていたのですが、そのときから日本エイサーさんのような海外メーカーは、良いスペックで比較的に安いというのがいいな、と思っていたんですよ。国産メーカーで同様のスペックを買ったらもっと高いですよね。
――デザイン面はいかがですか?
八木 シンプルでいいですね。なかには、「ちゃんとしたデザイナーさんがいないのかな?」と思うPCメーカーもありますので、Aspire S 13だったら、普段持って歩けるデザインだと思います。
――なかなか好印象をもたれたようですね。
八木 日本エイサーの印象って、パソコン好きのコアな方が使い倒しているイメージがあるんです。製品をきちんと確認して、スペックで選んでいる人が買っているイメージがありますね。国産メーカー製を選ぶ方は、ブランドで買っている人が多いイメージです。
もともと、私自身スペックも含めてつくりが良いPCに憧れがあるので、気に入りました。
――ありがとうございました。
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