スリムでもビジネスシーンに耐える堅実なつくり~Aspire Aspire S 13レビュー
文●林佑樹
Aspire S 13 S5-371-A54Q/Kは厚さ14.58mmのスリムなノートPCだが、スペックは十分にビジネスに耐えるもので、CPUにはCore i5-6200Uを搭載し、バッテリー駆動時間も最大11時間と外回りにも耐えるものとなっている。といっても実際に使用してみると「そうじゃない」な部分があるのが、13.3インチのモバイルノートだ。そのため、いくつかのメーカーのモバイルノートをタッチ&トライした経験があるハズだが、Aspire S 13はジャストに感じる人が多いだろう。
作業時には、13.3型のディスプレーを見ることになるが、気になるのは写り込みだ。Aspire S 13は非光沢仕様を採用しており、ベゼルも同様にアンチグレア仕様になっているため、写り込みは光沢仕様よりも気になりにくい。オフィスでは照明の数が多いし、外回りでは太陽光が映り込む。気になる要素を減らせる部分はとても需要だ。
次にキーボード。大きなタイプ音がしない仕様になっており、強めにタイプしても静かな部類に入る。自席周辺への配慮だけでなく、会議や電車、カフェなどでの作業にも向くため、オススメだ。キーレイアウトは下記写真の通りで、一部独特の配列となっているが、主立ったキーはスタンダードに加えて、フルサイズキーボードなので、すぐに慣れることができるだろう。
オフィスでは基本的にノートPCは長時間起動させっぱなしになる。そのとき、気になってくるのが熱だ。キーボード面の温度が上昇してくると、指先でそれをダイレクトに感じてしまうため、精神衛生上よろしくないのだが、Aspire S 13はその点を上手く回避している。熱を持つのは、主にヒンジ付近でキーボード部分への影響は少ない。長時間動作させた場合も同様で、内蔵された小型ファンでしっかりと排熱が行なわれる。
ファンの動作音も気になりにくい。さすがに図書館のように静かな場所では聞こえてしまうが、オフィスのようにある程度の騒音が常時ある場所では、まず気にならないだろう。これは高負荷時でも同様だ。
ベンチマークで性能を見てみると、ビジネスで使用するとした場合、十二分な性能を有している。Office系アプリケーションはもちろんとして、軽い画像加工にも十分耐えるため、作業時にスペック不足を感じることは少ないだろう。
といったように、ビジネスシーンにおいて要求の多い部分をしっかりとフォローしている。重量も約1.3kgと会議室への持ち込み、外回りまで負担のない重さだ。
今回はスタートアップに注目したが、中小企業を含めて規模の大小にかかわらず、外出先で仕事するビジネスマンは多い。持ち運べて仕事がスムーズにできる性能をもつ「Aspire S 13 S5-371-A54Q/K」を選択肢のひとつに考えてみてはいかがだろうか。
Acer「Aspire S 13 S5-371-A54Q/K」の主なスペック | |
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液晶ディスプレー | 13.3型IPS |
画面解像度 | 1920×1080ドット |
CPU | Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz) |
メモリー | LPDDR3-1600MHz SDRAM 4GB |
ストレージ | SSD 128GB |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
インターフェース | USB3.0×2、USB Type-C、HDMI、SDカードリーダーなど |
サイズ | 約327(W)×228(D)×14.58(H)mm |
重量 | 約1.3kg |
OS | Windows 10 Home |
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