週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Twitter自分のツイートがRT可能に「自分好きすぎだろ」と思ったけど冷静に考えたら少し違った

2016年06月15日 13時50分更新

 Twitterが15日、自分のツイートをリツイートできるように仕様を変えた。今年4月の決算時、Twitterジャック・ドーシー代表が「サービスの見直し」として掲げたプロジェクトの一環だが「誰が得するの?」とふしぎに思われている。

 ツイ廃の記者が考えるに商用向けだ。決まった時間に同じことを【定期】としてツイートする、いわゆる定期ツイートなどで役に立つ。Bufferのような投稿管理ツールを使ったり、botを使ったりしていない利用者は便利に使えるはずだ。

 今までは流れてしまったツイートをふたたび浮上させるためには「自分宛てのリプライで空ツイートをする」といった努力が必要だった。イベント告知や投票機能でアンケートをとっているときにそうしたツイートを見かけた。

 ツイートをタイムラインに固定する機能(ピンツイート)と同じように、一般人よりは中小企業や著名人が便利に使える機能になりそうだ。オンラインメディアも過去の記事アーカイヴを再掲するときに使うことがあるかもしれない。

 ふたたびツイ廃の記者が考えるに、Twitterは広告を出して利益の源泉になってくれる企業アカウントの開設・継続利用につながる機能や仕様の開発に熱心だ。今回の機能もその1つのように感じた。一般利用者はいわゆるビッグデータの源になるデータを提供するが、データライセンスでの売上はまだ広告の1割ほどにしかならないのだ(ちなみに2016年第1四半期時点で6400万ドル)。

 なお利用者からはTwitter公式アカウントに「そんなことよりAPI制限緩めて」というリプライが飛んでいた。

 TwitterのAPIには15分おきのリクエスト制限がある。たとえばフォローしている利用者のツイートを呼び出したり、リツイートを呼び出すのは15分に15回まで。わたしが常用している「リツイート直後のツイートを表示するやつ」はすぐ利用上限に達し、rate limit exceededで使えなくなる。利用制限はサービスの負荷を軽減するために必要なのだが、がんばってほしい。

 なおツイ廃の記者としては自分のツイートをどんどんリツイートしていきたい。もっとわたしを見てくれ。好きだと言ってくれ。


■関連サイト



盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

人気の記事:
谷川俊太郎さん オタクな素顔」「爆売れ高級トースターで“アップルの呪縛”解けた」「常識破りの成功 映画館に革命を」「小さな胸、折れない心 feastハヤカワ五味

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります