Twitterが15日、自分のツイートをリツイートできるように仕様を変えた。今年4月の決算時、Twitterジャック・ドーシー代表が「サービスの見直し」として掲げたプロジェクトの一環だが「誰が得するの?」とふしぎに思われている。
ツイ廃の記者が考えるに商用向けだ。決まった時間に同じことを【定期】としてツイートする、いわゆる定期ツイートなどで役に立つ。Bufferのような投稿管理ツールを使ったり、botを使ったりしていない利用者は便利に使えるはずだ。
今までは流れてしまったツイートをふたたび浮上させるためには「自分宛てのリプライで空ツイートをする」といった努力が必要だった。イベント告知や投票機能でアンケートをとっているときにそうしたツイートを見かけた。
ツイートをタイムラインに固定する機能(ピンツイート)と同じように、一般人よりは中小企業や著名人が便利に使える機能になりそうだ。オンラインメディアも過去の記事アーカイヴを再掲するときに使うことがあるかもしれない。
ふたたびツイ廃の記者が考えるに、Twitterは広告を出して利益の源泉になってくれる企業アカウントの開設・継続利用につながる機能や仕様の開発に熱心だ。今回の機能もその1つのように感じた。一般利用者はいわゆるビッグデータの源になるデータを提供するが、データライセンスでの売上はまだ広告の1割ほどにしかならないのだ(ちなみに2016年第1四半期時点で6400万ドル)。
なお利用者からはTwitter公式アカウントに「そんなことよりAPI制限緩めて」というリプライが飛んでいた。
TwitterのAPIには15分おきのリクエスト制限がある。たとえばフォローしている利用者のツイートを呼び出したり、リツイートを呼び出すのは15分に15回まで。わたしが常用している「リツイート直後のツイートを表示するやつ」はすぐ利用上限に達し、rate limit exceededで使えなくなる。利用制限はサービスの負荷を軽減するために必要なのだが、がんばってほしい。
なおツイ廃の記者としては自分のツイートをどんどんリツイートしていきたい。もっとわたしを見てくれ。好きだと言ってくれ。
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
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