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ソニーが基本的に好き。の君国氏によるレビュー!

Z5と比べてわかったXperia X Performanceの魅力

2016年06月08日 16時00分更新

 さて、この夏もスマートフォンの新モデルがやってきました! Xperia大好きな筆者ですが、先に発売された「Galaxy S7 edge」のCMを見てイイナーと思ったり、「RoBoHoN」がやたら可愛くて悶絶しそうになることもあります。えぇ、ガジェットたちはいつもワクワクさせてくれますからね。

 そんななか、Xperiaにも変化がありました。なんと長らく続いたXperia Zシリーズは、「Xperia Z5」で終わり、2016年モデルからは「Xシリーズ」に! と言いつつも、最初の発表の時点で本体写真を見たときは、思いました。正直あんまり変わってないような……、これだったら「Xperia Z6」でもよかったんじゃ……?と。

 大きな変化はなさそうだなと思いつつも、早速「Xperia X Performance」の実機を触ってみましたが、いい意味で裏切られたと言うかすっかりお気に入りになってしまいました。

外観はより統一感を高めた
アルミニウム製背面の日本仕様はやや残念?

 まず「Xperia X Performance」の外観ですが、Zのデザインよりもサイドラインが丸みを帯びていて、雰囲気的に「Xperia Z3/4」あたりと変わらないよねーと思っていたのですが、手に持ってみると何やらえらくカッコよく思えてくる、いや正確にはジワジワと惹かれていく自分がいます。

 直近のXperia Z5では、背面はガラス製で、サイドフレームが切り立ったどちらかというと鋭角的なデザインでしたが、X Performanceは、背面はメタル素材に変わり、全体的にラウンドした形状になっています。

 よく見ると、フロントガラスの周囲が2.5Dガラスという丸みを帯びた形状になっています。加えて、背面のメタル素材も軽く丸く処理されて、それがサイドフレームと連なってボディー全体で丸みを表現しているというか、これがまた随分と掴みやすくなっています。

 Z5シリーズの手に持つとエッジがツンツンと当たっていた感覚がなくて手触りはかなり良くなっています。細かいことを言うと、サイドフレームの4角にあった独立した樹脂パーツもなくなっているので、(「Xperia X Performance」は底面に2ヵ所のみ)継ぎ目がかなり目立たなくなっています。

 それにいままでのモデルとの印象の違いは、ベゼルカラーもそれぞれの本体カラーにあわせた同色になっていたり、背面のカメラのリング周りも同色になっていたりと、形状とカラーの両方のアプローチから全体的な統一感が高くなっています。

 背面は、アルミを採用したメタル素材のバックパネルになったということで、ホワイトとグラファイトブラックは、特にハッキリとわかるヘアライン加工、ライムゴールドとローズゴールドにはサンドブラスト加工という処理の違いもあって、これもまた印象が随分と違って見えます。

 ちょっと残念なのは、グローバルモデルにはない背面の下部に樹脂を採用している部分です。通信性能を上げるためという、本来の通信機器としては致しかたないのですが、特に、ブラックとホワイトでは縦方向に流れるヘアラインが特徴になっている事もあって、樹脂との境目が余計に目立つのはもったいない気持ちもぬぐえません。

 とまぁ、気になると思っているのも最初のうちで、結局はカバーをつけてしまうと見えなくなるのですが。

FeliCa/NFCアンテナは正面上部へ
背面でも使えるか試してみた

 このアルミボディーのおかげでもうひとつ変わった事といえば、「NFC/おサイフケータイ」の位置が、背面から正面にあるフロントカメラの横に移動しました。ココには目印となるFeliCaマークやNFCマークはなく、購入初期にシールが貼ってあるだけとなります。

 気になるので、どの程度NFCが受信できるかもちょっと実験してみました。NFCタグを近づけて反応する場所を探ってみると、正面からの受信感度は良好で、NFCの備わっている場所より少し離れていてもピコリンと反応します。

 このくらい感度があればもしかしたら、背面でも受信してるんじゃ? と思い、試してみました。すると、背面というよりはほぼ上の面に近いあたりでかろうじて拾ってくれるという感じでかなりピンポイントです。使えなくはないですが、FeliCa/NFCの受信感度によってはかなり厳しそうなので、実用としては素直に正面の端っこを近づけて使うほうが良いようでした。

SIM/microSDカードスロットやUSB機器接続時の仕様が変更
指紋センサーの感度もやや良くなった

 外観で変わった変化といえば、SIMカードと、microSDカードを収めるスロットは一体型になっています。いままでは、本体にフタがプラプラとくっついていましたが、このフタ部分がスロット側と合体していていました。これであれば、出し入れしているうちにフタがはずれちゃうんじゃ? みたいな心配はなくなりました。

 接続端子は、両面挿し可能なUSB Type-Cではなく、microUSBのままです。使い勝手は変わってませんが、いままで「USB機器の検出」機能を使わないと外部機器との接続が認識されなかったのですが、X Performanceは検出方法が改善されたようで、何もしなくても自動的にUSB接続できるようになりました。

 ちょっとめんどくさいのが、Android 6.0になってから、USB接続したときに毎回「充電のみ」、「ファイルの転送(MTP)」、「MIDI」と聞かれるので、常に使う場合の固定するチェックをつけて欲しいところです。

 サイドフレームにある電源ボタンは、Z5シリーズ」同様に、指紋センサーを採用しています。ですが、これもまた変わらないように見えて、物理的にも電源ボタンが押しやすくなったことで、認証のレスポンスがやたらと良くなってていて正直ビビります。Z5では一瞬の間があったものが、X Performanceでは使いたいぞと思って電源ボタンを押したらサクっピコーンな早さで認証解除して開いてくれるのでかなり快適になっていました。

 もちろんIPX5/IPX8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を持っているので、水まわりでも安心して使うことができるというアドバンテージはそのままです。ガッツリと濡れていると思わぬ反応をしてしまうことがあるものの、誤動作も減ったように思えます。

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