COMPUTEX TAIPEI 2016で印象的だったことのひとつが、Mini-STX規格のマザーボードを各社が展示していたことだ。
Mini-STXは、インテルが提唱するマザーボードの規格で、基板のサイズはMini-ITXよりさらに小さい140×147mm。CPUを交換可能なマザーボードとしては世界最小となる。サイズの問題から、PCI Expessスロットを装備しない代わりにM.2スロットが装備される。
Mini-STX対応マザーボードは、CESですでにASRockとECSが製品を発表していたが、COMPUTEXでASUSとGIGABYTEも製品を展示。各社が積極的に動き出したことで、今後普及する兆しがある。とくに小型PCが好まれる日本では急速に売上を伸ばす可能性がある。
ASRockは、このMini-STXマザーを使用した小型ベアボーンキット「DeskMini」を発表した。CPUソケットはLGA1151で、TDP 65WまでのSkylakeを搭載可能だ。7月発売予定で、予価は1万8000円前後。
Mini-STXに対応したPCケースも、SilverStoneやAkasaが発売に向けて準備を進めている。
Mini-STXはCPUクーラーを搭載するため、どうしてもNUCよりもサイズが大きくなってしまう。デスクトップ向けCPUを搭載できることに魅力を感じるかどうかで、評価が分かれるだろう。
今後は、CPU交換が可能な小型ベアボーンならMini-STX、ビデオカードを搭載するならMini-ITX、完成品PCを望むならNUCという住み分けが進みそうだ。
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