心強いスーパーバイザー、そして多数の協力・協賛会社が揃った「異能VATION」
続いて、事務局を務める、角川アスキー総合研究所 代表取締役専務 福田正氏から、応募要項などについての説明が行なわれた。
本プログラムでは応募者と企業のマッチングも大きなテーマ。スーパーバイザーに選ばれた応募者だけでなく、応募した人全員が破壊的イノベーションへの挑戦者と位置付け、応募者全員に協力・協賛会社とのマッチングへの機会が提供される。協力・協賛会社は2016年3月の時点で73社となり、説明会ではもうすぐ100社に届くのではないかという見解が示された。
そして選考するスーパーバイザーが紹介された。昨年もスーパーバイザーを担当した、以下の11人が今年もスーパーバイザーを務める(敬称略)。
- 伊藤穣一:MITメディアラボ所長
- 上田 学:MODE Inc. CEO
- 川西哲也:早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 電子物理システム学科教授
- 高橋智隆:株式会社ロボ・ガレージ 代表取締役社長
- 中須賀真一:東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
- 西川 徹:株式会社Preferred Networks 代表取締役社長 最高経営責任者
- 原田博司:京都大学 情報学研究科 通信情報システム専攻 教授
- 外村 仁:エバーノートジャパン会長
- 牧野友衛:Twitter Japan 上級執行役員 事業成長戦略本部長
- まつもとゆきひろ:一般財団法人Rubyアソシエーション理事長
- 三池崇史:映画監督
今年はさらに、医療法人社団福祉会高須病院理事長 高須クリニック院長である高須克弥氏が加わり、総勢12名となる。福田氏によると、「変な人と言えばこの人だろう」とオファーし、スーパーバイザーに就任したが、パンフレット用の写真とコメントを求めた際、最初に送られてきたのは裸の写真だったとのこと。
「自分はこう思うということを、はっきり言う人を集めた」という、12名の個性的なスーパーバイザーが数日の間、すべての応募に目を通し、選考が行なわれる。選考では、その企画作成者についての情報は一切伏せて行なわれ、名前・性別・年齢といった情報なしで、企画そのもので選ばれる。
応募は自薦・他薦問わず、ネット上から簡単に応募できる仕組みとなっており、日本国内で研究・開発する人なら国籍も問われない。また、昨年まであった年齢制限も取り払われ、日本語が書ける人なら誰でも応募できるようになっている。
応募自体はすでに受け付けており、締切は6月27日18時まで。電話での問い合わせや、応募書類を持参する人がこれまでもいたそうだが、応募はネットでのみ受け付ける。
●「異能VATION」応募要項
対象者
自薦:日々新しい技術や発想が誕生している世界的に予想のつかないICT(情報通信技術)分野において、破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性があり、奇想天外でアンビシャスな技術課題に挑戦する者。ゴールへの道筋が明確になる価値ある失敗に挑戦することを恐れない者。
他薦:自身も気づいていない独創性ある候補者をご推薦ください。
採用予定数
一次選考:30名程度
最終選考:10名程度
※再公募を行なうことがある(例:一次選考通過者数が30名の半数に満たない場合など)。
申請資格
日本国籍を持つ者(居住地問わず)または終了まで日本国内で技術開発を実施することが可能な者(国籍問わず)。年齢による制限もない。
採用期間
一次選考終了後(2016年8月中旬を予定)から最長で1年間(2017年8月中旬頃を予定)。
※1年に満たない時点で開発を終了した場合、その時点でのスキップ卒業が可能。
技術開発期間(1年)における開発支援額
300万円を上限とする。
※業務実施期間が煩雑な事務を代行すますので、現金支給は原則としてなし。
※人件費の支給が必要な場合、支給対象者の前年度の収入を基に単価を算出。
申請受付期間
2016年5月20日(金)11:00~2016年6月27日(月)18:00
スケジュール
2016年5月20日(金):公募開始
2016年6月27日(月):公募終了
2016年8月中旬:一次選考通過者の発表
2016年9月末:最終選考通過者の発表
2016年10月上旬:技術課題への挑戦を開始
2017年2月~3月:「スプリングスクール」(応募者と企業のマッチング、成果紹介)
2017年8月中旬頃:終了評価
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