金属ボディーで高級感も増したAXON 7の実機レビュー
AXON 7の本体カラーは上品なゴールド。どことなくクラシカルで落ち着いたデザインは他社製品にはないAXONシリーズ共通のものです。背面側には2000万画素センサーのカメラと指紋センサーを搭載。指紋センサーはZTE PAYの認証にも使うようですが、詳細なサービスのアナウンスはまだありません。なお、AXONのロゴはグローバルモデルのみにプリント。中国ではAXONブランドは「天机」という中国語で展開しているため、背面はZTEロゴのみとなります。
本体側面は右にボリュームボタンと電源ボタン、左にSIMカードとmicroSDカードのトレイが一体型となったスロットを備えます。このあたりはオーソドックスなデザインにまとめられています。
SIMカードのトレイはSIMカード1枚とmicroSDカード1枚、またはSIMカード2枚が装着できます。サイズはナノSIM。なお、どちらのスロットも4G、3G、2Gに対応しますが、片側のスロットは常に2Gになるとのこと。残念ながら日本での2枚のSIMの同時待受けには対応しません。ただし、日本向けの製品はグローバル向けよりも遅くなることから、派生モデルとして「4G+3G同時待受け」といったバリエーションが出る可能も(わずかですが)期待したいものです。
最上位モデルのメモリー6GBは、現時点でもまだ数社のモデルが採用しているだけ。VRの利用など高い容量のメモリーを必要とするアプリへの対応を考えたものでしょうか。なお、AXON 7のディスプレー解像度がWQHDなのもVR対応を考えてのもの。「VRも安心して利用できる」というのがAXON 7の4つ目の特徴になるかもしれません。そして、ディスプレーの3Dタッチは一部のプリインストールアプリが対応。こちらはまだ各社ともに活用の方向を模索している段階のようです。
サウンド機能を強化したAXON 7ですが、音楽再生アプリは細かい操作ができるものではなく標準のものを搭載。奇をてらったアプリを搭載していないのは、AXON 7に高品質なヘッドホンをつなぎ、あとは普通に音楽を再生するだけで誰もが簡単に高音質な音楽を聞けるからだそうです。一方、音声による本体コントロールはアプリの起動などが可能で、こちらはいままでのモデルよりも音声認識の精度が高まっている模様です。
そして、カメラに関しては複数の撮影モードを搭載し簡単に切り替え可能。また、カメラ画面では「ビデオ」、「写真」、「マニュアル」その下に「ライブフォト」とわかりやすいメニュー構成になっています。マニュアルモードではデジカメのように細かいパラメーターの調整が可能です。
AXON 7とZTE VRの組み合わせは現時点では中国市場向けの展開のみを考えているとのこと。VRコンテンツの提供やZTE VRの販売方法などから、まずは中国で販売し、あとからグローバル展開するものと思われます。使い方は他社のVRゴーグルとほぼ同等で、眼鏡をかけたままでも利用できます。
AXON 7はいずれ小型モデルの「AXON Mini」や大画面モデルの「AXON Max」が登場するでしょう。現時点ではZTE VRにはAXON 7がぴったりと装着できますが、ほかのモデルが出てきた時は端末を固定する部分を交換して他機種に対応するものと思われます。なお、Daydreamに対応していることから、コンテンツが拡充すればグローバル展開やほかのZTE端末での利用も可能になるかもしれません。ハイエンドスマホだけではなくVR市場にも本格参入するZTE、AXON 7だけではなくZTE VRの日本投入も期待したいものです。
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