週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

音とカメラとデザインにこだわったZTE「AXON 7 mini」日本投入の理由

2016年09月05日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

 ZTEが発表した「AXON 7 mini」は、ミッド・ハイレンジクラスのスマートフォンです。製品発表会では日本での販売もアナウンスされました。AXON 7 miniのこれからの展開予定やZTEのスマートフォン戦略について、同社のテクノロジー&パートナーシップ担当VP、グローバル広報担当でもあるワイマン・ラム氏に話をうかがいました。

日本発売がアナウンスされた「AXON 7 mini」

── フラッグシップモデルの「AXON 7」は世界各国で好調な売れ行きといいます。日本へはこの「AXON 7」ではなく今回発表の「AXON 7 mini」を投入予定ですが、その理由は?

ラム氏 日本はテクノロジーが進んでおり、ハイエンドモデルが好まれる市場であることは理解しています。「AXON 7」はSnapdragon 820の搭載やWQHD解像度ディスプレーなど他社のフラッグシップモデルと匹敵するスペックながら、価格面で大きなアドバンテージを持っています。しかし、ZTEという会社のブランドや知名度はまだ低いのが実情です。そのため「AXON 7」の機能の大半を引き継ぎつつ、価格を抑えた「AXON 7 mini」を投入することで、より多くの日本の方々に製品をお届けしたいと考えました。

── 「AXON 7 mini」の特徴やセールスポイントは

ラム氏 ZTEのフラッグシップモデル「AXON 7」でこだわった、専用音源チップを採用する音の再生に関しては「AXON 7 mini」も同等の性能を持っています。また、カメラも1600万画素、F1.9と高画質です。一方、チップセットはSnapdragon 617ですが、通常利用では不自由を感じられることはないでしょう。BWMグループのデザインワークスによるスポーツカーのようなフォルムは、心地よいハンドリングと美しい外観を両立させています。「AXON 7 mini」は目で見て、耳で感じて、手で触れて操作して、全ての面で快適な体験を提供できると思います。

ZTEのワイマン・ラム氏

── 特に「音」に関しては、他社製品以上のクオリティーであることを発表会ではアピールされていました

ラム氏 AKM(旭化成エレクトロニクス)のHi-Fiサウンドチップ、スピーカーアンプのチップ、“ドルビーアトモス”など、高音質な音の再生性能は「AXON 7 mini」の最大のセールスポイントです。ハードウェアだけではなくソフトウェアでのチューニングもしっかりと行なっています。我々はスマートフォンの音の再生を「AXON 7 mini」で再定義しました。フロントの上下にあるステレオスピーカーを使い、臨場感あふれる最高の音楽体験を提供できると思います。

発表会では音の再生部分に最もこだわった部分と話す

── 本体色はシルバーとゴールドの2色展開です。ピンクなど他の色の展開予定は?

ラム氏 「AXON 7 mini」は299ユーロ(約3万5000円:欧州)というコストパフォーマンスに優れた価格で販売します。より多くの人に使ってもらいたいと考え、メインストリームであるこの2色を選びました。ピンクも一部では人気があるのでしょうが、「AXON 7 mini」はまず広いユーザー層を狙っています。とはいえ、今後ユーザーからの要望があれば、カラーバリエーションの追加も検討する予定です。

── 日本での発売を楽しみにしたいと思います。ところで、グローバル市場では新製品発表会で世界シェアが6位という話をされていました。ZTEとして、今後はさらに上のシェアを目指すのでしょうか?

ラム氏 ZTEのシェアはグローバルで6位ですが、アメリカでは4位、ヨーロッパでも4位です。今後は主要市場で3位に入ることを目指しています。ZTEにとって日本市場は戦略的にも重要な市場で、スマートフォンだけではなくネットワークインフラやIoT製品も提供しています。「AXON 7 mini」の投入で、ZTEの認知度が上がることを期待しています。

ZTEの現在のポジション。今後主要マーケットでの3位入りを目指す

── シェア3位内に入るためには、製品数の拡大が必要では?

ラム氏 ZTEはフラッグシップのAXONシリーズに加え、多彩な製品ポートフォリオを持つ「Blade」シリーズも提供しています。Bladeシリーズには低価格なモデルから、ハイエンドの「Blade V7 MAX」まで、多くのユーザー層をカバーできる製品を揃えています。これらの複合的な展開により、シェア上位入りを目指したいと思います。

「AXON 7 mini」の性能をぜひ体験してほしいと語るラム氏

── 「AXON 7 mini」の日本投入について、心意気をお聞かせください

ラム氏 「AXON 7 mini」は価格からは想像できないほどの、高性能な音楽再生やカメラ機能を提供できる製品です。最高の品質と性能のバランスに優れた「AXON 7 mini」を、ぜひ体験していただきたいと思います。


  ZTE AXON 7 mini
ディスプレー 5.2型有機EL
画面解像度 1080×1920ドット
サイズ 約71×147.5×7.8mm
重量 約153g
カメラ アウト16メガ/イン8メガ
CPU Snapdragon 617
(オクタコア)
メモリー 3GB
ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC対応
OS Android 6.0
バッテリー容量 2705mAh
4G対応バンド バンド1/2/3/4/5/7/8
/12/17/20/38/40/41

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事