ZTEは5月26日に中国・北京で新製品発表会を開催し、最新スマホ「AXON 7」を発表しました。Snapdragon 820、WQHDの高解像度ディスプレー、メモリー6GBも搭載するなど、他社のフラグシップモデルに並ぶハイエンド製品です。アメリカや中国など世界各国で販売されるほか、日本市場への投入も予定されています。
ZTEが発表したAXON 7は、ここ1年半ほどフラグシップモデルをリリースしておらず、同社が満を持して投入することになりました。性能は他社の最上位モデルと肩を並べるほど高く、美しいデザインと特徴ある機能は他社製品と大きく差別化されています。とくに大手メーカー品にはまだ無い6GBのメモリーを搭載したモデルは要注目です。発表会では同社デバイス部門のCEO・Adam Zeng氏が「AXON 7は他社のどんな製品にも負けない最高の製品」と新製品に対する自信を大きくアピールしました。
AXON 7の特徴は
「デザイン」「サウンド」「カメラ」
AXON 7の特徴のひとつが他社にはない本体デザイン。デザイン設計はBMWの参加のデザイン会社、Designworksとコラボして流れるような美しいフォルムを生み出したとのことです。また、最近のスマホはどことなくデザインがiPhoneに似てしまっています。
発表会では例として「Huawei P9」を挙げ、スピーカーや端子まわりのデザインが似ていることを指摘しました。また、iPhoneはLightning端子の左右にネジが存在しており見た目がすっきりしていません。AXON 7は底面にはスピーカーが無く、しかも外部にはネジの使用はゼロ。他社製品にはない、オリジナルの美しいデザインに仕上がっています。
AXON 7にはスペックのバリエーションで3つのモデルが存在します。それぞれはメモリーとストレージ、そして通信方式に差異が見られます。各モデルともSnapdragon 820を搭載。最上位モデルはメモリーが6GB、ストレージも128GBと余裕のスペック。ディスプレ-は3Dタッチ(フォースタッチ)にも対応します。また、共通機能として急速充電のQucik Charge 3.0に対応するほか、ZTEが提供するモバイルペイメントサービスのZTE PAYにも対応するとのこと。
AXON 7の大きな特徴の2番目がサウンド機能。旭化成エレクトロニクス製のハイファイサウンド再生チップ「AK4490」と、同社製の高音質録音チップ「AK4961」を搭載。これによりいままでのスマホにはない高音質なサウンド環境を提供することができると言います。JBLなど高級なヘッドホンを使えばその音質の違いは歴然とのこと。また、音声録音も高性能になっているので、AXON 7では標準で9ヵ国語の音声翻訳機能も備えているほどです。
そして、3番目の特徴がカメラ。F1.8と明るく、2000万画素の高画質カメラにより暗闇でもフラッシュ不要。屋外では自然な色合いの写真が撮れるとしています。
AXON 7はZTE関係者から日本での発売も予定されているとの話を聞くことができました。ただし、発売時期やキャリア品かSIMフリーなのか、販売方法、価格については現時点では未定とのこと。日本のユーザーはハイエンド製品を好む傾向がありますから、最上位モデルが投入される可能性があります。
ちなみに、グローバルでの価格はメモリー6GB+ストレージ128GB、3Dタッチ対応の最上位モデルが639ドル(約7万円)、メモリー4GB+ストレージ128GBのモデルが519ドル(約5万7000円)。そして、メモリー4GB+ストレージ64GBのモデルが449ドル(約4万9000円)となります。いずれの価格も同じディスプレーサイズの「iPhone 6s」や「Galaxy S7 edge」、また、中国のライバルメーカーであるファーウェイのP9などよりも価格は低めとなっています。
AXON 7のおもなスペック | |||
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ディスプレー | 5.5型有機EL | ||
画面解像度 | 1440×2560ドット | ||
サイズ | 75×151.7×7.9mm | ||
重量 | |||
CPU | Snapdragon 820(2.15GHz、クアッドコア) | ||
メモリー | 6GB | 4GB | |
ストレージ | 128GB | 64GB | |
外部メモリー | microSDXC | ||
カメラ | リア:20メガ イン:8メガ |
||
OS | MiFavor 4.0(Android 6.0ベース) | ||
バッテリー容量 | 3250mAh | ||
指紋認証 | ○ | ||
防水/防塵 | ─/─ | ||
ワイヤレス |
TDD-LTE:B38/39/40/41、 FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8、 TD-SCDMA:B34/39、WCDMA:B1/2/5/8、 CDMA 1X/EVDO:BC0、GSM:B2/3/5/8 |
また、AXON 7を装着してVRコンテンツが利用できる「ZTE VR」も発表されました。こちらは中国国内のみの販売で、AXON 7に専用のVRコンテンツストアアプリを入れて利用します。なお、ZTE VRはグーグルが発表したばかりのVRプラットフォーム「Daydream」にも対応します。価格は518元(約8600円)の予定です。
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