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人気がない=つまらないというワケではない

売れていないスマホゲームの特徴 基本無料だからこその理由

2016年04月02日 17時00分更新

カムバックキャンペーンはユーザー数に対する不安の表れ

 基本プレー無料のアプリでの収入源はユーザーの課金です。そのために、ユーザーを増やす必要があります。サービス開始当初は、ユーザー数0からのスタートなのでさまざまなPRをメーカー側が打ちます。

 アプリの市場調査を行なっているApp Annieの「2015年アプリ市場総括レポート」によると、アプリがサービス開始され、ダウンロード数の減少が始まるまでの期間は約4ヵ月と言っています

 サービス開始から半年程度経過したアプリで、よく見かけるのは「カムバックキャンペーン」。一定期間ゲームをプレーしなかったユーザーに対して、プレーを再開するとゲーム内アイテムなどがもらえるというもの。

 復帰するユーザーに対しては、かなりうまみのあるキャンペーンです。しかし、逆に言ってしまえば現状のユーザー数に対して不安を抱いているということ。ひとりでもユーザー人口を増やしたいということが明白です。

パズドラでさえも離れるユーザーは必ずいる

 あくまでもカムバックキャンペーンは例として挙げただけです。それこそ、利益あっての運営なので、当たり前の施策です。ただし、本質的なところは一度ゲームから離れたユーザーが再開し、継続してプレーするかどうかというのが重要でしょう。

フレンド数に余裕があるから切らないけれど……。

 私がもっとも長く遊んでいるスマホゲームはパズドラです。1100日以上毎日ログインを欠かさずプレーしています。
 パズドラのゲーム内でフレンド機能がありますが、どんなユーザーをフレンドから削除するか……ということがしばしば議論になります。

 某所で記載のあった「フレンドを削除する基準」の多くは、一定期間ログインがない人でした。理由としては、一度ゲームから一定期間離れたユーザーがプレーを再開したところで、再びゲームから離れる可能性が高いためです。

 パズドラ以外のアプリでも同様です。基本プレー無料という手軽さゆえに起きる現象です。では、なぜユーザーが離れるんでしょうか。いくつか考えてみました。

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