週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

人気がない=つまらないというワケではない

売れていないスマホゲームの特徴 基本無料だからこその理由

2016年04月02日 17時00分更新

カムバックキャンペーンはユーザー数に対する不安の表れ

 基本プレー無料のアプリでの収入源はユーザーの課金です。そのために、ユーザーを増やす必要があります。サービス開始当初は、ユーザー数0からのスタートなのでさまざまなPRをメーカー側が打ちます。

 アプリの市場調査を行なっているApp Annieの「2015年アプリ市場総括レポート」によると、アプリがサービス開始され、ダウンロード数の減少が始まるまでの期間は約4ヵ月と言っています

 サービス開始から半年程度経過したアプリで、よく見かけるのは「カムバックキャンペーン」。一定期間ゲームをプレーしなかったユーザーに対して、プレーを再開するとゲーム内アイテムなどがもらえるというもの。

 復帰するユーザーに対しては、かなりうまみのあるキャンペーンです。しかし、逆に言ってしまえば現状のユーザー数に対して不安を抱いているということ。ひとりでもユーザー人口を増やしたいということが明白です。

パズドラでさえも離れるユーザーは必ずいる

 あくまでもカムバックキャンペーンは例として挙げただけです。それこそ、利益あっての運営なので、当たり前の施策です。ただし、本質的なところは一度ゲームから離れたユーザーが再開し、継続してプレーするかどうかというのが重要でしょう。

フレンド数に余裕があるから切らないけれど……。

 私がもっとも長く遊んでいるスマホゲームはパズドラです。1100日以上毎日ログインを欠かさずプレーしています。
 パズドラのゲーム内でフレンド機能がありますが、どんなユーザーをフレンドから削除するか……ということがしばしば議論になります。

 某所で記載のあった「フレンドを削除する基準」の多くは、一定期間ログインがない人でした。理由としては、一度ゲームから一定期間離れたユーザーがプレーを再開したところで、再びゲームから離れる可能性が高いためです。

 パズドラ以外のアプリでも同様です。基本プレー無料という手軽さゆえに起きる現象です。では、なぜユーザーが離れるんでしょうか。いくつか考えてみました。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事