WHILLは3月23日、米国市場で2016年初夏に発売予定の電動車いす「WHILL Model M」が米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)の認可を取得したと発表した。会社設立から4年での快挙となった。
米国で「医療機器」に該当する車いすの販売には、FDAへの届出・承認申請を経た上で認可取得が必要となる。今回のFDA認可取得により、今後「WHILL Model M」を米国で医療機器として販売できるようになる。加えて、同モデルがアメリカの公的医療保険制度「Medicare」などの医療保険で「WHILL Model M」が保険償還されるよう、「Healthcare Common Procedure Coding System」および「Pricing, Data Analysis and Coding」に申請予定とのこと。
米国では移動補助具(車いす、杖、歩行器など)の使用者は約680万人いると言われており、今回のFDA認可取得により、今後医師が「WHILL Model M」を処方することが可能となる。先行して販売中の「WHILL Model A(FDA未取得)」にはない、使用者個々のニーズに合わせたアームサポート、バックサポートのタイプ選択といったオプションが選べるようになっており、医療機器としてより広いニーズに応えられるという。
CEOの杉江理氏は「今回のFDA認可は、同モデルが信頼性の高い医療機器として医療関係者や顧客に認知されていくことを意味します。今後、米国市場において、より積極的にマーケティング活動を展開し、販売を加速していきます」と語る。
全米で2016年初夏からの発売を予定する。
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