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カメラのレンズが結露して曇りました:

映画「エヴェレスト 神々の山嶺」の凍てつく世界を体感したい

2016年03月07日 12時00分更新

エヴェレストで水分は補給しすぎということはない

── おかしいですよ。ここまでやったのにエヴェレスト感がない。

外にいたからだろ! 普通にめちゃくちゃ寒かったから。外の気温があったかい。(撮影時は14℃でした)

── 「普通は10分以上庫内で作業しない」って言ってましたからね。

命にかかわるから先に言おうよ。

── ともかくこれじゃ出版社の金で倉庫に迷惑かけてるだけのクズですよ。クソ赤字クズ社長ですよ。

だからなんでそんな扱いひどいの。

── あっ、わかった。わかりましたよ。あれです。あれをやる!

まだやるのこの企画……



~2時間後~



夕食は一度炊いてから乾燥させた飯を茹でもどし 粥にして食べた

ウメボシ・海苔の佃煮 そしてビタミンCとBの錠剤を呑んだ

ガリ

チーズを少し齧り パウダーを湯でといたコーンスープを飲む

さらに蜂蜜をたっぷり入れて紅茶を1.5リットル 時間をかけて飲む

ズズー

水分は補給しすぎということはない

── ああ~、これだ。これですよ。

チーズかじって紅茶すすっただけなんだけど。絶対伝わらないと思うこれ。

── エヴェレストは大気が薄くて、体から水分が失われていくんです。だから、いつも水分は補給しすぎということはないんです。これですよ。谷口ジロー先生の漫画版『神々の山嶺』で有名じゃないですか。

いやわかるけど。おれ冷凍倉庫行く必要あったの? 指先まだピリピリしてるし、腹の底あたり冷えてるんだけど。

── ああ~~~、エヴェレスト登った気分になりた~~~~い!!

もう絶対に盛田くんの仕事受けたくない。


映画「エヴェレスト 神々の山嶺」3月12日ロードショー

 エヴェレストに登った気分になりたい人におすすめしたい映画「エヴェレスト 神々の山嶺」。夢枕獏先生の原作はもちろん、「孤独のグルメ」谷口ジローさんが作画を担当した漫画版はめちゃくちゃ面白い。

 日本映画史上初、5200メートル地点での撮影を敢行した超大作。フィクションを超えたドキュメンタリーさながらの映像を観たあとは、きっと一緒にエヴェレストを登った気分になるはずだ。


生きて、必ず帰る。
「エヴェレスト 神々の山嶺」

標高8848メートル、氷点下50度、極限の世界に挑む。
出演:岡田准一、阿部寛、尾野真千子ほか
原作:夢枕獏『神々の山嶺』(角川文庫・集英社文庫)
監督:平山秀幸『愛を乞うひと』『学校の怪談』

公式サイト:
http://everest-movie.jp



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文・盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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