Android Payをトライ!沼津ではある問題が……
Apple Payのことは十分にわかったので、店舗のいくつかではAndroid Payを試している。Apple Payですでに決済に成功している店舗でも、理由をつけて再度別の買い物でAndroid Payを試してわかったのだが、この沼津港の決済では「サイン」が必ず要求される。
本来、サインやPINコード入力は非接触決済の利便性を削ぐので、一定金額以下の場合は要求しないのが普通だ。今回はお土産を中心にすべて1000円以内の決済だったため、こうした“しきい値”に引っかかるような金額ではないのだが、Android Payでは例外なくサインを要求してくる。Apple PayとAndroid PayはともにBank of Americaの同じデビットカードを登録して利用しているが、この差異はAndroid Pay側の問題なのかもしれない。
米国においても、Apple PayやAndroid Payでは毎回決済手順が異なる場面に遭遇することが多い。たとえば、同じドラッグストアのWalgreens店舗にもかかわらず、ある店舗ではクレジットカードではなく「デビットカード(ATMカード)」として動作して、PINコード入力を求められるケースがあったりする。
ドイツのベルリンにあったKaiser'sというスーパーでは、日によって「サインレス」だったり「サインあり」だったりと挙動が全然一致しない現象もみられた。このように同じ店舗でも挙動が安定しないのに、全国一律にインフラ展開を行って日々検証や調整を行っている人の苦労が非常にしのばれる。
さて、目的の無事果たせたので、最後の締めとして新鮮な海の幸をぜいたくに使ったお昼を「新鮮館」で味わうことにした。筆者はなぜかホテルの朝食をガッツリ食ってしまったので、ミニネギトロ丼(600円+税)でお茶を濁したが、同行者2人の食事はどちらも美味しそうでわざわざ沼津まで来たかいがあったという感じだ。
最後は景気よく「Apple Payでお会計」で締めようと思ってレジに向かったところ、そこには悲しいお知らせが……。結局、最後の最後で「すべてスマートフォンで会計を済ませる」という目標は果たせなかったわけだが、日本でもまだ(正式には)2ヵ所しか試せないというNFC決済、ぜひ興味があって環境を持っている方は試してみてほしい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります