もっと流したかった
── コメントが流れはじめたときの喜びは大きかったんじゃないですか。
それが、実況番組をずっと見てたんですけど、幸子さんの出番になるまではコメント量が多いわけじゃなかったんですよね……なので、このコメントをそのまま流しても切ないと思い、アリーナだけじゃなく、頭や立ち見直前からもコメントを持ってくるようにして待ってたんですよ(ニコニコ生放送には「アリーナ」「立ち見席」の概念がある)。そうしたら、Perfumeが終わるころからもんのすっごいコメントが流れはじめて。
── 祭りが始まったぞと。
本番がはじまったらもう、何も見えないくらいの勢いで流れてくるんですよ。プレーヤーの「コメント一覧」が見たこともない勢いになっていて。
── 人力フィルターの人たちも大変ですね。
あとで人力フィルターでOK・NGをやっていた人の話も聞いたんですが、始まったらみんな盛りあがってNGを押すようなコメントはほとんどなかったそうですよ。
── ツイッターでも大盛り上がりでした。
ともかく喜んでもらえてよかったです。「こういう衣装でコメントが流れ、NHKの画面にも出ます」という話は聞いていたんですが、最終的に一連の流れが見えたとき「これはやばい」と思ったんです。それにもまして本番はやばかった。個人的にはもっと流したかった、山ほど流したかったです。
── あらためて、NHKでこれができるというのがすごいですよね。
NHKさんにはものすごくアグレッシブにチャレンジしてもらいました。画面にコメントを流す場面にしても、当初NHKさんは「ニコニコと同じように全体にのっけよう」と言っていたんです。ドワンゴとしてはうれしいし、やりたいんですけど、小林幸子さんの上にコメントを載せたらさすがに失礼だと言われるんじゃないかと……
── むしろドワンゴが遠慮しちゃったと。
それくらいNHKさんが前のめりにやっていただけたので、今回の演出は実現したということですね。NHKさんはクローズアップ現代をツイッターを特集したときもツイートをリアルタイムに流してましたし、すごくアグレッシブな印象があります。
── 今回、「放送と通信の融合」というテーマが、NHKが技術部分をドワンゴに「丸投げ」したことでいい形にまとまったような印象を受けました。
放送のいいところは同時の多数の人間に届くことです。一方、通信のいいところはフィードバック。国民的なコンテンツを見ながらワイワイ盛り上がるのは、両方のいいところが出ると思うんですよね。今までは頭で理解していた「みんなが見ている」という感覚を、ものすごいコメントの流速で可視化できたと思います。
── 紅白の成功を受けて、今後やりたいことは?
テレビにしかできないことはたくさんあります。みんな「テレビを見てない」と言いながらも、ネットで盛り上がるのはテレビの話ですし。それを尊重したうえで、今後もテレビを盛りあげるための役に立てたらいいなと思っています。
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
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