Windows 10 Mobile搭載ハイエンド機や
アップデート予定の約1万円格安スマホも販売
さて、モニターを挟んで左側には「Lumia 950 AT&T版」と「Lumia 950 XL SIMフリー版」が2台ずつ並んでいます。この2モデルはWindows 10 Mobile版であるというだけではなく、スペックも他の製品よりはるかに高いので操作してみると全くの別物と感じられるほど。しかし、価格はSIMフリーでLumia 950 XLが649ドル(約7万7000円)。がんばれば買えそうですがお高いことには変わりません。もちろん価格相応の性能なのでいつかは買いたいところですが、いつになるやら……。
この最新モデルを眺めていたら、店のスタッフが「モニターにつなぐとPCのように使えるよ」とContinuumのデモを見せてくれます。ちなみに、有線でモニターにつなぐ「Display Dock」も99ドル(約1万2000円)で販売中で、Lumia 950 XLだけを単体で買わせてくれない雰囲気。まあ、この両者はセットで買うのがマストでしょう。
おサイフの中身やカードの利用残高を計算しつつ、Lumia 950系はあきらめてお店を出ようと思ったところ、一番端に置かれているBLUのスマホに気が付きました。
BLUはキャリアのSIMロックスマホが当たり前のアメリカで、数年前から地道にSIMフリー端末を出している準大手メーカー。2015年4月発売開始の「BLU Win HD LTE」と「BLU Win JR LTE」の2モデルが展示されていたのですが、価格表記を見てびっくり。Win HD LTEのほうは179ドルから99ドルへ、半額近い値下げです。両者ともSnapdragon 410のミッドレンジモデルながら、1万円ちょいなら欲しくなります。
そして、もう一方のWin JR LTEは定価99ドルが49ドルと半額。日本円で約5800円です。日本でも最近1万円ちょいのWindows 10 Mobile端末が出てきましたが、その半額近い値段で買えるWin JR LTEはお試し製品としても悪くないかも。ちなみに、BLUはこの2モデルのWindows 10へのアップグレードを提供予定なので、その時まで寝かしておいてもいいかも。なお、ディスプレーは4.5インチFWVGA(480×854ドット)、背面カメラは500万画素です。
なお、在庫があったのは赤いパッケージと青いパッケージの製品ですが、本体カラーはそれぞれホワイトとチャコールブラウン。パッケージの色とは無関係ってのが謎です。本体サイズは67.5(W)×9.5(D)×133(H)ミリとコンパクトですが、重量が138グラムあってちょっと重い感じ。
なお、BLUのWindows端末は初期の製品は日本語非搭載のものもありましたが、最新モデルだけあってこちらは日本語対応。Windows 10にアップグレードされたら結構使えちゃいそうです。
価格を考えたら通話用の携帯電話として使ってもいいかもしれません。LTEの対応は3バンド(北米700/1700と2600)なので、ちょっと非力です。でも、ここまで安いなら許容してもいいのかも。デュアルSIM対応なので、海外の渡航先で入手した複数のSIMをとりあえず入れておくなんて使い方もありでしょう。
Windowsスマホは世代交代の時期に突入
より多くのバリエーションが欲しくなる!
Windows 10搭載の最新モデルが展示されていたとはいえ、従来モデルはOSがまだWindows Phone 8.1ということでお店のスタッフも単純に値段でお勧めを説明できないように感じました。従来品のLumiaやBLUの製品がWindows 10になり、他のメーカーからもWindows 10 Mobile端末が出てくれば、マイクロソフトストアのスマホコーナーもバリエーション豊かな製品であふれて楽しい場所になるでしょう。
次回ここに来たときは、「どれを選んだらいいかわからない!」と悩めるほどいろいろな端末が並んでいることを期待したいものです。
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