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ふだんの集まりに企業から製品や支援金が提供される

ダイレクトマーケに革命 企業が直接、コミュニティーにPRできるサービス『ナヲナス』

2016年01月08日 20時00分更新

コミュニティーの価値に気づいていない人がまだまだ多い

 自分たちのサービスに自信をもつがゆえに営業活動が疎かになってしまうというのは、経験の乏しいベンチャー企業ではままあることだ。だが、八木氏の言葉どおり、営業活動の重要性はかなり高い。実際、京橋ファクトリーでの現在の売り上げで手数料の占める割合は小さく、企業とコミュニティーのあいだに入ってコンサルティングや調整を行なう業務に対する対価が大半を占めており、そのことで安定した経営ができているという。

 一方で、当面の課題も八木氏は認識している。事業をスケールさせるために必要なコミュニティー集めの加速だが、ナヲナスとしては「2016年7月にはコミュニティーの数を3500件に、さらに2018年8月の公開後3年までに1万件まで伸ばしたい」と具体的な目標を掲げている。

「コミュニティーは世の中に無数に存在しているのに、その価値に気づいていない人がまだまだ多いと感じています。コミュニティーに価値を持たせるには整理整頓が必要で、たとえば、空きスペースのマッチングサービスはスペースを誰にでもわかりやすいかたちに整理したことでうまくいったわけです。その整理整頓におもしろさがあると思いますし、そういう“原石”を磨くような作業をして、世の中の役に立つサービスとして育てていきたいと思っています」(八木氏)

●株式会社京橋ファクトリー
2013年9月に設立。社名のとおり、東京・京橋にオフィスを構え、スタッフ数は9名。資金調達は未実施だが、「来年までには勝ちパターンが見えてくるはずなので、そのタイミングで実施したい」(八木氏)とのこと。

■関連サイト
ナヲナス

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