2019年08月13日16時00分

ワーナー盤のハイレゾCDがついに登場、その音を聴いてみた

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思い出のある楽曲が、最新の音質でよみがえる

 次にドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』(WPCR-18237)へ。1曲目「I.G.Y」は、1990年代の後半に、日本アイ・ビー・エムの「ThinkPad」シリーズのCMソングとしても使われていた。聴くと当時の思い出がわき上がってくる。都会的な雰囲気があり、いま聴いても、そんなに古さを感じさせない。

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ナイトフライ(MQA-CD/UHQCD)(完全生産限定盤)

 ナイトフライは、デジタル録音で制作された世界最初期のアルバムでもある。資料によると1982年制作の50kHz/16bitの3Mデジタルテープを、2002年にDVD-Audio用に44.1kHz/24bitに変換。これをハイレゾCDにも使っているとある。

 オーディオ関連のデモでも定番曲であり、もともと音の評判がいいアルバムだが、MQAデコードをオン・オフした聴いて、明らかにいいのは、44.1kHz/24bitのほうだった。一聴して感じるほどの差がある。44.1kHz/16bitでも十分良いのだが、44.1kHz/24bitでは、多少あった窮屈さ、特に中高域の詰まり感がなくなり、伸びやかな印象になる。低域の硬さや強調感もほぐれて、トーンバランスがより自然に整った印象になる。

 フルトヴェングラー『ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」』(WPCS-28420)は、わざわざ書く必要もないほどの名演奏だ。1990年に発売されたCD盤を、学生時代に購入して、過去何十回と聞いてきたが、最新の機器で聴くと、また新しい発見がある。特に、ハイレゾCD盤では、表現の意図や演奏のニュアンスが分かりやすく伝わってきて、うまく揃っていない部分なども含めて、臨場感が増す印象だ。これが新しい感動を生む。このアルバムは6~7年前にSACD化されたことを知たものの、諸事情で購入しなかったのだが、そのサウンドの一端を体験できたのは嬉しい。

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(MQA-CD/UHQCD)(完全生産限定盤)

 モノラル音源だが、個々の音が明瞭になるだけでなく、空間の広がりなどが向上し、立体的になったような感想も生じる。また、演奏とは直接関係ないが、有名な冒頭の足音や演奏前の緊張感ある雰囲気、観衆のざわめきなども詳細に広いリアルだった。

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