2019年04月23日00時00分

Intel Optane Memory H10 with Solid State Storage速攻レビュー

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PCMark 10ではアクセラレーション時は無効時よりも約2割高速

 次にPCMark 10のApp Start Upの結果だが、この結果もOptane Memory H10の高速性を示すものとなった。Optane Memoryのアクセラレーションを有効にした状態の全体のスコアーは、無効の時と比較して約20%ほど向上しており、実際の起動時間も全体的に高速化されている。

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PCMark 10のApp Start Upの結果。Optane Memoryのアクセラレーションが有効の状態では無効の時よりも全体的に高速化されている。

価格次第ではOptane+QLC SSDはムーブメントになるかもしれない

 Optane Memory H10はひとつの基板上にOptane Memoryと3D QLC NAND SSDを実装してしまうという一見奇抜なアプローチを取っている。しかし、Intel RSTを活用し、Optane Memoryをキャッシュに利用するというアイディアはベンチマーク結果からもわかるように、3D QLC NAND SSDの性能を確実に底上げし、ハイエンド向けの3D TLC NAND SSDに近い性能を得ている。そういう意味では、3D XPointというNANDメモリーを超える高性能な不揮発メモリーをうまく活用したといった印象を受ける。

 現在、3D QLC NAND SSDは急速に低価格化が進んでおり、NVMeでも512GBモデルなら9000円前後で購入できる。一方で、Optane Memoryの32GBモデルは7000円前後だ。そのまま単純計算すると、Optane Memory H10の512GBモデルは1.6万円ぐらいということになるが、果たしてこれがいくらぐらいで落ち着くのか……。

 価格次第では3D TLC NAND SSDと3D QLC NAND SSDの中間的な存在として、コストパフォーマンスの良い選択肢となる可能性もある。とはいえ、今回のテスト機材が暗示する通り、Optane Memory H10はPC OEM向けのストレージとして定着することを狙った製品だろう。ゆえに、本流ではない自作PC向けのリテール版の価格は過剰な期待をしないほうがいいかもしれない。

 しかしながら、SSD業界の動向はしばらく落ち着いていたが、HMB対応3D TLC NAND SSD、3D QLC NAND SSD、さらには今度のOptane Memory H10の登場でまた盛り上がってきている。低価格化も相まって、戦国時代的な印象さえ受ける。次回は、Optane Memory H10をさらにいじり倒したレポートをお届けしたい。

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