2015年02月14日07時00分

「雷を落ちなくする避雷針」がすごすぎて思わず二度見した 落雷抑制システムズの逆転ビジネス

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lightning

 「避雷針は雷を避けるのではなく呼ぶもの。だが、雷電流なんか呼ばない方が良い」

 落雷抑制システムズの松本敏男代表は、さも当たり前のような顔でそう話す。同社が開発しているのは、なんと雷を落とさないようにする特殊な避雷針「PDCE」だ。通常の避雷針代わりに屋上に設置するだけで直撃雷をほぼ確実に避けられるという。

 高さ20メートルに設置すれば、半径100メートルからの直撃雷を避けられる。精密機器をたっぷり積んだ地球深部探査船「ちきゅう」もPDCEを導入している。上空を通った雷は、海上にぽつんと浮かぶ巨大船ちきゅうを避けて海面に落ちたとか。

 同社を教えてくれたトーマツベンチャーサポート担当者が言うには「展示会で見つけ、すごすぎて二度見した」。さもありなん。

 今のところ法人向けに300万円程度で売っているが、今後は50万円程度の家庭用も売りたいという。電線経由で被害が出る誘導雷は防げないが、確かにどうせなら「雷が落ちない家」に住みたい。

 技術的な話をすると、避雷針というのは、ビルの上で雷電を呼ぶ「お迎え放電」を発生させ、落雷時の放電エネルギーを地面に流し込む仕組み。一方、同社の場合は負電極でお迎え放電を出さず、落雷を原理上発生させない。まさに逆転の発想だ。

 「避雷針はエジソンが生まれる100年前に発明されたものだから、電気との相性が悪くても仕方ない」(松本代表)

 いまは何がなくとも電気の時代、温暖化も落雷被害を増やす原因になる。気温が1度上がると落雷が12%増えるそうだ。そんな中、技術競争も必要がなかった避雷針業界にイノベーションが生まれてきたというわけ。まさにこれからが注目のビジネスかも。

 このすさまじい技術、もともとアンドラ公国という小国で開発され、日本向けに仕様を変えて販売しているのが同社という話。変電所や列車無線センターを中心に全国550台導入しているそうだ。

 「落雷は防げる。お困りの方、ぜひご相談を」(松本代表)

写真:Julie Missbutterflies

■関連サイト
落雷抑制システムズ

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