2014年06月19日16時00分

24金SIMや心電図スマホまで盛りだくさんだったMAE2014

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 先週(6月11日~6月13日)上海で開催されたMobile Asia Expo2014。毎年2月にバルセロナで開催される『Mobile World Congress』のアジア版という位置づけです。LTE関連の最新製品も多数展示されていたのですが(関連サイト)やはりそこは中国。他国では見られないちょっと面白い製品もいろいろと見かけました。

Mobile Asia Expo2014

↑24金のSIMカードは世界初!

 中国でも今年からMVNOキャリアの営業が始まりました。とはいえ中国人の間でもまだMVNOの存在はほとんど知られていません。知名度アップを考えて各社“良番無料!”、“サービス激安”などあれこれやっているのですが、こちらのキャリアは中国人が最も好きそうなこんな戦略に出ました。それは“24金のSIMカード”。

Mobile Asia Expo2014

↑抜き差しするうちに金が削れちゃう?

 近寄って見てみるとたしかにSIMの基盤が普通のSIMとは違う鈍い輝きをしています。世界初の“純金SIM”だそうですが、金って金属の中でも意外とやわらかいですよね。ってことはスマートフォンに抜き差しするうちに少しずつ削れていってしまわないのでしょうか?一度入れたら一生抜かない、それくらいの気構えで使うべきかもしれません。

Mobile Asia Expo2014

↑プリペイドSIMなのに16万円!

 ちなみに値段は9999人民元、約16万円。半年間使える無料利用分が中国内通話し放題と3GBのデータ含まれているとはいえ、普通の人には買えない値段ですねえ。ま、記念切手や記念切符のように使わないで保存しておくためのものなんでしょう。

Mobile Asia Expo2014

↑どこかで見たことあるぞお前!

 ODMメーカーが出していたこちらの携帯電話は健康管理サービスの会社と契約して使える製品。小型で可愛らしいのですが、ソニーエリクソン時代の超小型スマートフォン『Xperia mini』にかなり似ています。背面もSOSボタンがなければカーブの形状もクリソツ。

Mobile Asia Expo2014

↑お前やっぱりミニだろう!

 普段は専用UIで動いているのですが、これOSはAndroidで動いているんです。ということでAndroidの画面に切り替えたら、やっぱりどう見てもXperia mini。これ実際に購入して比べてみたいものです。

Mobile Asia Expo2014

↑心電図や体温も図れる高機能ヘルススマホ。

 とはいえこいつを「そっくりなだけの製品」とあなどってはいけません。本体には電極が4箇所にあって左右の指で挟めばなんと心電図が図れてしまいます。また本体正面には温度センサーがあり、端末を額の前にかざすと体温も図れるのです。毎日持ち歩いて健康管理に使うために小型化する際、たまたま似たデザインになっちゃったのかな?でも次の製品はちゃんとオリジナルデザインで出してきてもらいたいもの。

Mobile Asia Expo2014

↑デカバももはや複合型が当たり前。

 中国では今や駅前の屋台でもモバイルバッテリーが売られるほど、13億人すべてがスマートフォンを使う時代になっています。バッテリーもどんどん大容量化していて最近じゃスマートフォンよりもでかいというなんだかわからないものもよく見かけます。そこまで巨大化しちゃったバッテリー、スペースに余裕もできたし基盤の1つでも入れちゃおうというのがこの製品。

Mobile Asia Expo2014

↑LTEルーター内蔵、このままスマホ化しちゃう?

 ZTEのこの試作モデルはほぼスマートフォンの大きさのモバイルバッテリーにLTEのルーターを内蔵した製品。ここまで大きいともうスマートフォンにしちゃって特大バッテリーを積んでしまってもいいような気もしますが……でも同社ブースに来場した中国人には結構人気でした。

Mobile Asia Expo2014

↑最近、スマホを持つと熱いんです。

 さてスマートフォンも今ではCPUのスペック競争も激しくなっていますよね。クアッドコアで2GHzな製品もハイエンドでは当たり前。より高度な作業もストレスなく行えるようになりました。でもグラフィックばりばりのゲームをしたりストリーミングでビデオを流しっぱなしにしたりすると本体もかなり発熱します。

Mobile Asia Expo2014

↑スマホにも冷却ファンの時代がくる。

 台湾のファンメーカーが出展していた超薄型の空冷ファンは厚みが数ミリ。なのでこのままスマートフォンに内蔵できちゃうのです。もちろん自分で入れるのではなくスマートフォンメーカーに提案しているのですが、本体内部にスペースの余裕があるタブレットならすぐにでも採用されるかも。グラフィックボードのように数年もしたら空冷ファン内蔵スマートフォンも当たり前になっているかもしれませんね。

Mobile Asia Expo2014

↑深刻化する中国の大気汚染にはこれ。

 韓国キャリアのSKテレコムが出展していた小さな箱型の製品、色もミントグリーンとおしゃれですがこれは机の上における大気汚染測定器だそう。スマートフォンとBluetooth接続してPM2.5などの微粒物質や二酸化炭素の測定が可能で、中国での販売も視野にいれているとのこと。

Mobile Asia Expo2014

 SKテレコムってハンディーサイズのモバイルプロジェクターなど(関連記事)スマートフォン向けの周辺機器をいろいろと開発しています。中国ではこの手の測定機が人気のためスマートフォンで管理できるものを作ってみたとのこと。この秋には韓国でも発売するそうです。二酸化炭素のみ版が50ドル、微粒子にも対応する製品が100ドルとお手頃な値段。日本でも売り出してほしいかも。

Mobile Asia Expo2014

↑スマホも面白いものを発見。

 怪しげなスマートフォンは見かけませんでしたが、フツーの端末に見えて実はちょっと変なものはいくつか見かけました。Muchというメーカーの『摩奇G2』は5インチHDディスプレイ、CPUはクアッドコア1.2GHzのスマートフォン。5インチにしては縦長だと思ったら、本体下部にはゲームボタンがついていますね。このまま横向きにしてゲーム機のように使えるわけ。この本体デザインなら仕事注意にゲームしていてもばれない?

Mobile Asia Expo2014

↑スマホじゃなく『スマホン』、家の電話もAndroid化。

 Binatoneの『Smart66』は家の固定電話回線につないで使えるコードレス電話機。でも画面がAndroidになっていますね。WiFiも搭載しているのでこのままネットアクセスもできます。5.9インチと大画面ですが解像度は800x480止まり。その分値段は安いそうです。3GやLTEを搭載しないタブレットも5000円くらいで買える時代ですから、コードレスフォンもそれくらいで作れるんでしょう。この手の製品は以前パナソニックも出していましたが、今後他社からも続々と出てくるかも。

Mobile Asia Expo2014

↑真面目に作られた中華スマートウォッチ。

 スマートウォッチも会場内でよく見かけたのですがまだまだ品質は今一つなものばかり。ですがこちらの製品は中国でスマートフォンシェア3位の大メーカー、クールパッドのもの。アップルや最近有名なシャオミよりも売れているクールパッド製だけに質感もよくデザインもクール!

Mobile Asia Expo2014

↑シンプルなスマートウォッチに惚れた。

 画面はモノクロ液晶で歩数計やスマートフォンからのメールの通知、カメラの操作などが可能。機能はシンプルですがさりげなく腕にはめておきたい製品ですね。発売は年内のとのことです。

Mobile Asia Expo2014

↑もうスマホにメモリカードはいらない。

 中国キャリアのチャイナユニコムが出品していたのは大容量SIM。2GBのメモリを搭載しています。最近のスマートフォンはメモリカードスロットを搭載していないものが増えていますが、このように大きなメモリを搭載したSIMが出てくれば本体内蔵メモリ不足の心配も無くなります。

Mobile Asia Expo2014

↑変わりものも多かったけど、今年はちょっと大人しかったMobile Asia Expo。

 出展企業の数も増えていた今年のMobile Asia Expo2014。中国のLTE本格開始後ということもありネットワークの高速化やLTE対応チップセットの話などやや硬い内容の展示が多かったように感じます。とはいえ開催されるのは中国・上海。あきらかにヤバイ製品はなくとも、“ギリギリセーフ”的な面白い製品にきっと来年も出会えることでしょうね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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