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『カオスだもんね!』ダンディな大人に倣ってパイプで渋くキメてみた!!

2013年12月24日 23時00分更新

先週に引き続き、柘製作所の取材です。

前回、手巻きタバコについてレクチャーを受けたミズグチさんですが、今回は柘製作所の看板商品であるパイプについて教えてもらうことに。

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レクチャーしていただくのは、4代目社長の柘恭三郎氏です。簡単にプロフィールを紹介しておくと……

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という、間違いなく日本で一番パイプに詳しい人物です。シャクライも毎週再放送で『開運!なんでも鑑定団』を見ている男として、ぜひ会ってみたかったです。

そんな柘さんが、まず最初に教えてくれたのはパイプ喫煙のメリット。

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なるほど、こうみるとヘビースモーカーのミズグチさんも試してみる価値がありそうですね。

ということで、パイプの図解なども。

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素材となる木材はブライヤーといい、地中海に自生するシャクナゲの仲間のエリカという木の根こぶを使うそうです。その根こぶを大きな窯で1日ほど煮沸し、樹液を取り除きます。その後、水を切って2~3年以上も陰干し。

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なんとも時間のかかる作業です。

ちなみに、柘製作所のパイプはすべて塗装はせずに、ブライヤーの木目を活かして製作。こうすることで、吸えば吸うほど深みのある表面になっていくのだとか。

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いくつか代表的なパイプを見せてもらいましたが、一番インパクトがあったのが。この“イケバナ”シリーズの『フジヤマ』というモデル。

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ボウルが富士山型です。柘さん曰く「これは、世紀をまたいで受け継がれるアート作品になればとの思いを込めて製作してね、ダイヤやルビーなどを贅沢に散りばめ、ざっと250万!」だそうです。いやぁ、パイプの世界奥深いです。

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といったところで、いよいよパイプを吸ってみることに。柘植さんよりミズグチさんに手渡されたパイプは、『ツゲ・トウキョウ・522 スムース』(1万7850円)。

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使用するタバコの葉は、ドイツのダンタバコ社の『ブルーノート』(50g1900円)。熟成されたバージニアの深みとコクが楽しめるのだそうです。

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手巻きタバコ同様、まずはシャグを軽く揉みほぐします。1回の量は重さでいうと2.5gほど。これを3~4回に分けてパイプの火皿の中に詰めていきます。

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言われたとおりに作業を進めるミズグチさん。シャグを火皿に詰め終わったところで柘さんにみてもらうと、「もう少し強く詰めてください。詰めた感じは“3日目のパンの硬さ”が目安です」とのアドバイスが。

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微妙にイメージしにくい硬さでしたが、再度詰め直してチェックを受けると今度はオーケー。どうやら強く詰めるといいみたいです。

そして、いよいよ着火です。着火はライターの火を吸い寄せるようにするのがコツで、ボウルトップを焦がさないように注意が必要とのこと。

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無事に着火できたミズグチさん。2~3服するとタバコの水分により葉が盛り上がってくるので、今度はタンパーという道具を使って、押さえるのだそうです。

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タンパーで押さえて、再度吸ってみるミズグチさん。いい感じで火もまわり調子に乗って吸い続けていると……

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柘さん曰く「パイプは吹き戻しが重要です。吸いながら何回かに一度、息を吹くんですよ」とのこと。そうすることで、火種を安定させ、余分な水分も飛ばし火持ちを良くするのだそうです。

また、吹き込むことを意識しなくても、口にくわえてしゃべっているだけでもオーケーとのこと。

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吸い慣れることで、その味に少しずつハマりだすミズグチさん。

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さらに柘さんのパイプを楽しむアドバイスとしては、「できればパイプは数本用意して、パイプの温度をあげないで順にまわして楽しむほうが、より美味しく楽しめます。クール&ドライスモーキングというやつです」とのことです。

そして、吸い終えたらそこで終わらないのがパイプです。ここから喫煙後のパイプの手入れです。

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ボウルに残った灰やタバコを、内壁を傷つけないようにコンパニオンで掻き出します。そして、1週間に一度は吸い口を外して、フィルターの交換や煙道をモールリーマーという専用クリーナーで清掃したほうがいいみたいです。

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パイプは道具なので、小まめな手入れが大事ってことですね。

と、ひと通り取材を終えたところで、柘さんから嬉しいサプライズが! なんと、先ほど取材で使わせてもらったパイプをプレゼントしていただけるとのこと。

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これにはミズグチさんも大喜び。思わず藤子・F・不二雄先生に継いで“パイプ漫画家”になることを宣言しちゃいました。

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ということで、最後は柘さんの名言で締めましょう。

私はパイプをはじめた方には
「よい旅を」というんですが、
それこそ自分に合ったパイプ、
自分に合ったフレーバーを探す行為は、
終わりのない旅のようなものですよ

                 柘 恭三郎

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柘製作所(外部リンク)

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