刀剣 約550振!
甲冑 約50領!!
鉄砲 250挺!!!
5月1日、名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」が開館しました。所蔵している約550振以上の刀剣のうち、200振を常時展示。刀剣以外に冑(鎧兜)約50領、火縄銃・古式西洋銃250挺、浮世絵も常設展示しており、もはや甲冑博物館とも鉄砲博物館ともいえるレベルになっていて、なんだこれは、とても面白そう!
国宝の短刀に、重要文化資料の大鎧など貴重な品がずらり!
名古屋刀剣博物館は2020年開館予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受けて開館が延期に。その間に収蔵品が増加したため展示室を増設し、満を持して今年開館しました。
刀剣は、国宝や重要文化財・重要美術品をはじめ200振を常時展示。織田信長の末弟で武士・茶人の織田有楽斎(織田長益)(おだうらくさい[おだながます])が、豊臣秀頼から拝領した国宝「短刀 銘 来国光(名物 有楽来国光)」など、貴重な刀剣が展示されています。武士は「打刀」と「脇差」の2本を帯刀していましたが、短刀は脇差よりも小さいサイズ。ということはこの短刀は守り刀のようなものだったのでしょうか。刀文がとてもきれいで、一度見てみたい。
刀以外にも村上水軍が使用していたとされる甲冑「練革黒漆塗魚鱗札両引合胴具足」や、田沼家の大鎧「練革空小札白糸威大鎧」などが展示されています。「練革黒漆塗魚鱗札両引合胴具足」は海上での戦いを考慮して、金具の使用を最小限に留めているそう。重いと海上で動くのが大変そうだしサビそうだし、当時から工夫されていたことが分かります。また浮世絵の展示もあり、「本能寺焼討之図」(楊斎延一)や「関ヶ原勇士軍賞之図」(月岡芳年)を見ることができます。後者はタイトル通り描かれている武将たちの表情がりりしくて、でもタッチがどことなく今風で、個人的にかなり興味深いところ。そんな画風の浮世絵画家もいたんですね。
貴重な刀剣95振の特別展示も
また現在は、開館記念特別展「三英傑の名刀~徳川家の刀剣~」を開催中。織田信長や豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将や、大名家に伝わってきた貴重な名刀が展示されます。
特定の一族の資料が集まっているわけではありませんが、刀や甲冑、鉄砲から武将や時代を知ることができて面白そう。愛知に行ったら立ち寄りたいスポットが増えました!
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」
住所:愛知県名古屋市中区栄三丁目35-43
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日を休館します)、年末年始(12月29日~1月6日)
入館料:一般¥1,200、大学生・高校生¥500、中学生・小学生¥300 、シニア(65歳以上)¥1,000
※6歳以下は無料
※障害者(付添1名含む)無料。障害者手帳をご提示ください
※団体(20名以上):一般300円引/一般以外100円引
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