週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

中華電動コンポはちょっと旧いロードバイクを救う

2024年02月11日 07時00分更新

既存の自転車に後付けする仕様

 EDSを製造するWheelTop社は、1950年代創業の自転車パーツを製造する老舗メーカーという事ですが、EDSについてはキワモノとして見られていたのも事実。最初に浮かんだ言葉は、誠に不躾ながら「これ大っぴらに売って大丈夫ですか?」でした。

 電動に限らず自転車のコンポーネントシステムは、他のメーカーが真似できないようにパテントでガチガチに固まっています。ホダカさんが扱うのだから、当然ながらそうした権利関係は問題ないのでしょう。そこがまず驚きでした。

 なによりEDSの特徴はメーカーを問わず既存のコンポに互換性を持つこと。ディレイラーのトラベル量を自由に制御できる利点を活かして、7速から13速まで対応します。大手メーカーはやらないし、我々も見て見ぬふりをしてきましたが、これが電動コンポの野生というものです。

 ちなみに13速はカンパニョーロとローターのグラベルコンポ用。海外ではロードよりグラベルの方が人気ですから、そこもフォローするわけですな。

 EDSのパッケージはシフター/ブレーキレバーとディレイラーの組み合わせで、クランク、チェーンリング、チェーン、スプロケットは既存の他社製を使う前提です。ディレイラーとシフターを置き換えれば電動化できるよという商品規格です。

 そのシフターとディレイラーの通信はワイヤレスで、前後のディレイラーには独立したバッテリーを内蔵しているため、取り付けにあたって配線の必要なし。フレームにポン付けしてペアリングして、スマホのアプリで設定して終わりです、おそらく。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事