最低フレームレートが暴れる「Hogwarts Legacy」
「Hogwarts Legacy」では画質“最高”、レイトレーシングもすべて有効化&最高、アンチエイリアスは“TA高”に設定。常時ボーダーレスウィンドウ表示のゲームであるため、デスクトップの解像度をフルHDに設定している。南門の橋〜ホグワーツ城内に至る一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
4K以外はRTX 3080にフレームレートで上回るというパターンだが、床や手すりなどが反射しまくるホグワーツ城内を移動しているせいか最低フレームレートが激しく落ち込む。アップスケーラーを用いないネイティブレンダリングでのプレイは、どのGPUを使ってもストレスフルだ。
DLSS SR/FGを使ってもカクつくのは変わらないが、RTX 3080以下とRTX 4070以上で最低フレームレートに大きく差が付いている。快適に遊ぶには画質設定をもう少し練る必要があるが、RTX 4070はHogwarts Legacyを遊ぶ上で良いパートナーになりそうだ。
TBPやワットパフォーマンスの傾向については、これまで見てきたゲームと大差ない。強いて言えばDLSSありのWQHDでは、RTX 3080のワットパフォーマンスは良くない程度か。
「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」では
RTX 40シリーズが強い
「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」では、画質“非常に高い”に、レイトレーシング系はすべて最大、アンチエイリアスはTAAに設定。マップ内を移動する際のフレームレートを計測した。
RTX 4070 Tiと4070の力関係はこれまで見てきた検証とほぼ同じ。だがRTX 4070はWQHDより上でもフレームレートをあまり落とさずにいる(最低フレームレートの高さにも注目)のに対し、RTX 3080は解像度を上げるほどに失速している。VRAMの消費量がWQHDで9GB台と非常に大きいため、RTX 3070や2070 SUPERではもう厳しい。
WQHD+DLSS SR/FGだとRTX 4070の最低フレームレートは100fps以上と高く、快適なプレイ環境になるだろう。しかし4Kになると最低フレームレートの落ち込みが大きくなるため、カクつきを感じながらのプレイになる。この点はRTX 4070 Tiも同じだ。
RTX 4070は解像度が低いとTBPは低く、高くなるごとに増えていくのはCall of Duty: Modern Warfare IIなどでも見られた傾向である。ワットパフォーマンスもこれまで見てきた結果と大きく変わっていない。
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