抽選参加の取り消しも可能に
なお、シャープでは、不織布マスクの使用期限はとくに定めていないというが、購入から未開封で3年程度を目安にしてほしいという。「この期間を過ぎても使えなくなるものではないが、保管環境に影響を受けるので目安としてほしい」としている。
保管については、直射日光や雨、潮風が当たらず、結露しない低湿度の冷暗所で行い、 箱の破損につながる昆虫や小動物の害がないこと、腐食性ガスや溶剤などの有機ガスが発生しない場所に保管してほしいとしている。
一方、これまでは、一度、抽選に応募すると、抽選参加の取り消しが行われず、常に抽選対象となっており、当選実績や購入実績があっても、その後も当選すると購入権利が得られていた。だが、定期的に購入したい場合には「定期便サービス」が用意されていること、不織布マスクそのものが市場に潤沢に供給されており、抽選販売に申し込む必要がなくなった人が増加していることから、応募の取り消しが行えるようにした。
今後の抽選への参加を希望しない場合は、応募時のメールアドレスを使って参加取り消し手続きができる。ふつうサイズと小さめサイズで別々に用意されている「抽選への参加の取消手続き」ページにアクセスし、手続きをすればいい。だが、当選メールがきても、購入手続きをしなければいいので、すぐに購入する予定がなくても、そのままの状態にしている人も多いようだ。
シャープは、2021年度の経営方針のひとつとして、「ブランド事業を主軸とした事業構造の構築」を打ち出している。
シャープの戴会長兼CEOは、「ブランド事業においては、今後も引き続き、特長機器やサービス、ソリューションを強みに、グローバルに事業を拡大し、シャープブランドのさらなる向上に取り組む。そして、近い将来、営業利益率7%以上を達成したい」とする。
シャープ製マスクについては、当初から「社会貢献」という姿勢を打ち出しているが、「シャープは、新たなサービスやソリューションの展開、健康・医療・介護分野をはじめとした新規事業の創出を加速し、さまざまな社会課題の解決に取り組むことで、人や社会に寄り添い、常に新たな価値を提供し続ける『強いブランド企業“SHARP”』の確立を目指す」(戴会長兼CEO)とするなかで、ブランド価値を高める上で、シャープ製マスクは引き続き、重要な役割を担うことになりそうだ。
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