市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 10月17日~10月23日
上場企業Webサイトで見る、PHP/WordPressの更新実態/クラウドコスト「可視化」と「削減」にギャップ、ほか
2026年10月26日 08時00分更新
本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。
今回(2026年10月17日~10月23日)は、上場企業のWebサイトにおけるWordPress/PHPのセキュリティ更新状況、国内企業の「クラウドコスト管理」の実情、サイバーセキュリティに不安を抱える中堅中小企業の情シス、働く人の“自分の会社”への評価の国際比較、国内企業における男女賃金差異とその要因(理由)開示の分析についてのデータを紹介します。
[セキュリティ] WordPressの重大なセキュリティ更新、上場企業・3.4万サイトの5%が「1カ月後でも未適用」、サポート終了のPHPも多く発見(GMOプライム・ストラテジー、10月22日)
・上場企業のWordPress、“重大なセキュリティ更新”公開1カ月後も5.7%が未適用
・PHPのバージョン確認できたサイトでも「サポート終了のまま4カ月間」が3分の2
・AI学習/データ利用への拒否明示は2.05%、AIへの参照情報(llms.txt)提示は3.80%
上場企業3903社の公式/関連サイト、3万4039件を継続調査しているレポートの第2回(8月16~17日に調査実施)。全サイトの34.1%にあたる1万11610サイトでWordPressの利用が確認され、7月17日に重大なセキュリティ更新が公開されたバージョン7.0/6.9/6.8系の5831サイトに絞って更新状況を調べたところ、公開1カ月後でも5.7%で修正版より前のバージョンが稼働していた。また、4月に実施したの第1回調査と今回の両方でPHPのバージョンが確認できた2195サイトのうち、3分の2(66.7%)で「サポート終了済み」状態が継続していたという。
⇒ WordPressは7月17日以後もセキュリティ更新が公開され、4週間のうちに合計で3回も更新される事態となりました。GMOではサイト運営者に対し、更新が公開されるたびに対象となる自社サイトを特定し、更新方法や対応期限を決め、作業完了も確実に確認する運用が求められると助言しています。
[クラウド][コスト] クラウドコストの管理ツールの導入企業は6割超、ただし「コスト削減」実現は半数にとどまる(ガートナージャパン、10月22日)
・国内企業におけるクラウドコスト管理ツールの導入率は6割超
・導入企業の6割が「コスト可視化」を実現、一方で「コスト削減」達成は半数未満
・コスト削減の鍵は「FinOpsの組織的な実践」にあると提言
国内企業を対象に実施したクラウドコストに関する調査結果より。自社のクラウド支出を把握するコスト管理ツールの導入率は65.8%で、導入企業の60.5%が「コスト可視化を実現できているが、「コスト削減」の達成は49.8%と半数にとどまった。ガートナーでは、財務、開発、事業の各部門が連携してクラウドの価値を最大化する「FinOps」を組織的に実践する企業は、非実践企業に比べてクラウドコストを30%多く削減できると予測している。
⇒ クラウド構築/運用の現状についての調査では、6割近く(58.3%)の企業が「ほぼすべての構築/運用を外部ITベンダーに依頼している」ことも明らかになっています。この現状に対し、ガートナーでは「クラウドはユーザー企業が自ら構築・運用することで効果が出る」としており、内製化への段階的な移行を推奨しています。
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