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【決定版・日曜美術館50年展】大阪中之島美術館で見逃せない5つの至宝! 放送半世紀の歩みをたどる奇跡の美術体験

鴻池朋子『皮緞帳』(2015年)。高橋龍太郎コレクション。写真中央は鴻池氏

 大阪中之島美術館(大阪市北区)は、1976年の放送開始から50年を迎えたNHK「日曜美術館」の歩みをたどる展覧会「NHK日曜美術館50年展」(10月10日〜12月20日)を開幕した。

 長い放送で紹介されてきた作品から、古今東西の巨匠たちの名作約60作家・140点超が一堂に会する(一部作品の展示替えあり)。石内都や鴻池朋子らの特別展示や、高橋由一《花魁》、伊藤若冲《石燈籠図屏風》などの大阪会場限定作品が多数登場し、番組が伝えてきた美の世界を体感できる。

内覧会での記者会見

大阪中之島美術館

 筆者も、この稀有な番組(美術展を長期に渡って紹介してきた唯一の番組。しかも特集では各界の愛好家をゲストに多くの貴重な証言を記録してきた)には本当にお世話になってきた。そこで、10月9日の内覧会に駆けつけたというわけだ。

 1976年4月、NHK教育テレビ(現Eテレ)で始まった「日曜美術館」は、古今東西の「美」と時代をつなぐ架け橋となってきた。初期の各界ゲストが好きな作家を語る「私と○○」の企画で幕を開けた番組は、放送2500回を超え、2026年3月には週間ファインアートテレビ番組の最長放送としてギネス世界記録に認定されている。

 司会は檀ふみさん(2006〜09年)、井浦新さん(2013〜18年)を経て現在は坂本美雨さんが務め、毎週日曜午前9時から放送されている。こうした各界の第一線で活躍するゲストたちは、敬愛する作家の人生や制作背景に想いめぐらせながら珠玉の作品について語り尽くす、いわば「美の語り部」である。

 記念すべき50年を迎えた今回は、東京、静岡に続く最終会場として大阪中之島美術館にて開催されている。東京・静岡ですでに鑑賞したというファンも、大阪ならではの新鮮な切り口とスペシャルな展示構成で番組50年の歴史の新たな奥行きを体感できる。

日曜美術館のセットが再現されている

日曜美術館の放送一覧。凄い量だ

 大阪会場限定作品として、高橋由一の重要文化財『花魁』、伊藤若冲の『石燈籠図屏風』のほか、ダリの『ポルト・リガトの聖母』なども登場し、展覧会にさらなる華を添えている。

 さらに、圧倒的なスケールを誇る鴻池朋子の『皮緞帳』(600×2400cm、高橋龍太郎コレクション蔵)、石内都『ひろしまシリーズ』など、現代アーティストによる特別な展示が充実していることも見逃せない。 紹介できる名品の中から「これだけは絶対に外せないベスト5」を厳選してお届けする。

 また、内覧会には石内氏、鴻池氏が登壇。旧知のお二人に聞いたお話も、記事の後半で紹介しよう。

「NHK日曜美術館50年展」を楽しむ3つのポイント

番組の歩みと名作の奇跡的な出逢い

 50年の歴史の中で番組が取り上げてきた巨匠たちの名作が一堂に会し、放送当時の言葉や映像とともに味わえる、またとない機会となっている。会場内では、日曜美術館の貴重な映像が多く流されており、展示作品には、放送時の様子も掲示されている。

大阪会場限定の特別展示

 東京・静岡展の巡回内容に加え、大阪会場ならではの限定出品作家や作品が登場する。記事内で紹介している作品以外にもエドヴァルド・ムンク『マドンナ』(11月17日〜12月20日展示)、志村ふくみ『舞姫』(11月17日〜12月20日展示)など充実している。

作家の生き様とアトリエの臨場感

 アーティストたちの制作風景や言葉に触れることで、作品が生まれた背景にある魂の鼓動をダイレクトに体感できる。各界の愛好家の証言はもちろん、実際のアーティストの制作現場での息遣いも会場内の映像で楽しめる。

 
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