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私→WRC

第75回

【検証】シミュレーターの猛特訓は「ラリー北海道」で通用するのか? 現役歯科医ドライバー・及川紗利亜が実車で答え合わせ

たくさんの人に助けてもらって
もう一度スタートラインへ

 でも、私のラリー北海道はそこで終わりませんでした。クルマを直してくださったメカニックの皆さん、そして2日目への再出走に向けて動いてくださった監督やチームの皆さん。本当にたくさんの方の力を借りました。

 自分のミスで傷めてしまったクルマを、メカニックさんが懸命に直してくださり、翌朝、もう一度スタートラインに立つことができました。本当にうれしかったです。

 だからこそ、「今度こそ絶対に最後まで走って帰ってきたい」という気持ちでLEG2をスタートしました。クルマの状態もしっかり確認しながら、ひとつひとつのステージを走り、無事にフィニッシュ。ポイントも持って帰ることができました。

 大きな結果ではないかもしれません。でも今回の私にとっては、最後まで走って、ポイントを持って帰れたこと。それだけでも本当にうれしかったです。

ラリー

メカニックさん達の懸命な作業に感謝です

バーチャルだけでも、リアルだけでも学べない

 今回、シミュレーターでたくさん練習して、バーチャルで反復したことがリアルでも役立つという手応えを感じることができました。一方で、ラリー北海道では、バーチャルだけでは経験できないこともたくさん教えてもらいました。実際の路面から伝わってくる情報。クルマへのダメージ。トラブルが起きたときの判断。そして、自分ひとりでは走れなくなったときに支えてくれる、メカニックやチームの存在。

 バーチャルで補えるものは確かにある。でも、リアルだからこそ学べることもたくさんある。だからこそ、両方をうまく行き来しながら、自分の経験値を増やしていきたいと思います。

 前戦のラリー・カムイでは、本格的なグラベルラリーを走ることを学びました。ラリー北海道では、それよりもっと大きな意味で、「ラリーを走り切ること」を教えてもらった気がします。でも、この経験をしたからこそ、もっと強いドライバーになりたいと思いました。

 クルマのことをもっと理解して、何か起きても冷静に判断できて、どんな状況でも最後まで走って帰ってこられるドライバーになりたいです。助けてくださったメカニックの皆さん、監督、チームの皆さん、現地で力を貸してくださった皆さん、そして応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 悔しいこともありましたが、それ以上にたくさんのことを学んだラリー北海道。この経験を次につなげて、もっと強くなります!

ラリー

次戦は、新たに加わった福島ラウンドへ!

 ラリー北海道での私たちの結果は、総合55位、JN-3クラス15位、MORIZO Challenge Cup 6位、MCC女性クラス2位でした。

 1日目はデイリタイヤとなり、一度は競技を離れましたが、メカニックの皆さんとチームの支えにより2日目に再出走。最後まで走り切り、ポイントを獲得することができました。

 そして次戦は、9月25~27日に開催される全日本ラリー選手権 第7戦「MSCCラリー in 福島伊達 2026」です!

 この福島ラウンドは、2026年から全日本ラリー選手権に新たに加わった一戦。北海道のグラベル(未舗装路)から一転して、今度はターマック(舗装路)を走ります。私にとっても、どんな道が待っているのか楽しみな新しい挑戦です。

 ラリー北海道では、「速く走る」だけではなく、クルマを理解すること、トラブルが起きたときに判断すること、そして最後まで走り切ることの大切さを学びました。この経験を福島につなげて、もっと強いドライバーになれるように頑張ります!

 次戦も応援よろしくお願いします!

ラリー

筆者紹介――及川紗利亜(おいかわ・さりあ)

 歯科医師/レーシングドライバー、2022ミス・ユニバース・ジャパン準グランプリ、Smile Asia ブランドアンバサダー

 大学時代に自動車部へ入部し、マツダNB型ロードスターでのサーキット走行やカートレースを経てモータースポーツの道へ。

2024年よりKYOJO CUPに参戦。
2025年はFCR-VITA(KYOJOクラス)、TGRラリーチャレンジ、全日本ラリーに参戦。
2026年は、全日本ラリー・MORIZO Challenge Cup、KYOJO VITAに参戦予定。

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