オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は9月24日、OpenAIのAIエージェントが同国の政府システムに不正アクセスしたことを公表した。詳細は調査中。同日現在、個人情報の流出は確認されていない。
医療関係の政府システムに不正アクセス
不正アクセスを受けたのは、Services Australiaが管理するメディケア統計報告サービスのポータル。
同サービスはAIエージェントによるアクセスをブロックする仕様だったが、OpenAIのAIエージェントはブロックを回避する方法を見つけ、ポータル内の公開・非公開情報へのアクセスや内部サーバーへのファイルの書き込みを実行していたという。
同首相は詳しい被害状況は調査中とした上で、9月24日現在、個人情報へのアクセスはなかったとの考えを示している。
OpenAIからの報告は3ヵ月後
アルバネーゼ首相はこのほか、OpenAIが豪政府に本件を通知したのは発生から約3ヵ月経過した9月10日だったこと、報告はメールで一般のメールボックス宛に送られていたことを説明。
同社のサム・アルトマンCEOと会談し、今回の対応の遅れや報告方法は容認できないと伝えたことを明らかにした。
同首相はあわせて、本件に関する調査を緊急かつ即時実施するためのタスクフォースの設置を発表。既存のプロセスがAI関連のサイバー犯罪に対して適切か否か、検討する方針を示した。
ひとこと:オーストラリアは、オンラインの安全に力を入れている国の1つ。2025年には16歳未満のSNS利用禁止を法制化。さらに2026年9月には、アルバネーゼ首相が、16歳以上を対象とした「SNSの表示アルゴリズムを無効化する権利」を法制化する方針を示している。(関連記事:SNSのアルゴリズムを無効化する権利、豪州で法制化へ 依存防止へ新規制)
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