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山根博士のグロスマレビュー

「薄型・軽量化」の競争はもう古い!? vivoの折りたたみスマホ「X Fold6」が選んだ“究極のバランス”

2026年09月26日 12時00分更新

 折りたたみスマートフォンは価格が高いものの、カメラやバッテリー性能が今一つ物足りない製品が多かった。ところが、vivoが6月に発表した「X Fold6」はフラッグシップモデルと変わらぬカメラを搭載し、7000mAhの大型バッテリーを内蔵。究極の折りたたみスマートフォンと呼べる製品である。

折りたたみスマホ

vivo「X Fold6」

「世界最薄」競争を捨てカメラとデカバで勝負

 X Fold6はチップセットにMediaTekのDimensity 9500 Superを搭載するハイスペックなスマートフォンだ。実はvivoのこれまでの折りたたみスマートフォンや、他社の折りたたみモデルのほぼすべてがクアルコムの最上位チップセットを搭載してきたが、X Fold6はMediaTekを選ぶことで本体性能は高いままに、コストを抑えるという選択をしている。閉じたときのディスプレーサイズは6.51型(2528×1120ドット)である。

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MediaTek最上位チップを搭載

 カメラは広角が2億画素、超広角が5000万画素、望遠は3倍の5000万画素となっており、各社のフラッグシップスマートフォンと並ぶ高い性能を有している。青いロゴが見えることからわかるように老舗のレンズメーカーのツァイスと協業している。

 ちなみにこの組み合わせは、OPPOが先に発売した「Find N6」と同等だが、X Fold6はテレコンバーターレンズによる超望遠撮影も可能だ。また、バッテリーは7000mAhで折りたたみスマートフォンとしては最大クラスの容量。急速充電は有線80W、無線40Wに対応している。

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フラッグシップスマートフォンクラスのカメラを搭載

 閉じたときの本体サイズは約74.26×157.16×9.4mmまたは9.9mm(緑モデルのみ)、重量は225g(緑モデル)または228gとなっている。実はこの本体サイズ、前モデルの「X Fold5」よりも厚み、重量ともわずかに増しているのだ。

 各社が新モデルのたびに「より軽く、より持ちやすく」を掲げて薄型軽量化を競うなか、vivoは「厚さと重量はすでに日常利用には必要十分」「これ以上の削減はコストや構造面を考えるとむしろムダになりかねない」という判断を下し、カメラやバッテリー容量など総合的なバランスを優先した結果として、サイズの微増をあえて受け入れたと考えられる。

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9.9mmの厚さは前モデルより増えている

 本体を開くと8.2型(2504×2312ドット)のディスプレーが現れる。ピーク輝度は5000ニトと明るく、屋外でも見やすい。なお、フロントカメラは2000万画素で、外ディスプレーにも同じものを搭載している。

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8.2型のメインディスプレー

 閉じたときと同様に、開いたときの本体サイズは前モデルより増している。145.66×157.16×4.4mmまたは4.8mm(緑のみ)である。実際に本体を持ってみると確かに210g台の他社(サムスン、HONOR)製品よりわずかに重みは感じるものの、長時間使えるバッテリーや高性能カメラ搭載を考えると許容できるレベルだろう。

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本体を開いたときの厚みも増えている

 本体全体のデザインは前モデルがやや角ばった形状だったのに対し、X Fold6は丸みを帯びた形状になった。本体サイズが増したことあり、より持ちやすい形状に変更したのだろう。

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四隅のカーブも前モデルより丸みを増した

最大4分割可能な新しいユーザーインターフェース

 X Fold6のヒンジは比較的自由な角度で保持することができる。いわゆるフレックスモードと呼ばれるもので、本体を机の上に置いて折り曲げたまま動画を見たりビデオ会議をしたりと有用な機能だ。カメラ部分の重量があるため、ある程度以上開くと本体が後ろに倒れてしまう。

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フレックスモードで使える

 本体を閉じる側は、こちらもかなり狭い角度まで保持できる。フレックスモードは写真撮影するときにも便利である。

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本体を閉じた側で画面を止めることも可能。写真よりも狭い角度でも使える

 カメラやメモアプリなどはフレックスモード中に、アプリが自動的に2分割表示となり、上側がメイン表示、下側に操作パネルなどが表示される。また2つのアプリを並べることで、ビデオ会議をしながらメモを取るような使い方もできるわけだ。ただし、X Fold6はスタイラス入力には対応していない。

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フレックスモードでアプリが自動的に分割で表示される

 OSはAndroid 16ベースのOriginOS 6 Foldを採用。OriginOS 6をフォールド型モデル向けにブラッシュアップしたものだ。なお、OriginOSは中国向けvivo製品に搭載され、グローバル向けはFuntoch OSが採用されていたが、2025年以降から両者は統合されつつある。

 今回レビューした端末は中国版だが、今後グローバル版のX Fold6が発売されたときには、同じOSが搭載される予定だ。

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OriginOS 6 Foldを採用

 OrginOS6 Foldでは新しく画面の最大4分割UIが加わった。アプリを全画面で使用中に、ウィンドウ上部の3点リーダーをタップして分割画面を選ぶと、起動中のアプリが左端に寄る。この状態で別のアプリのアイコンをタップすれば、左右2つにアプリが並んで表示される。

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アプリ起動週に3点リーダーから分割画面を選択

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別のアプリを起動して2つのアプリが並ぶ

 この状態から、さらにウィンドー上部の3点リーダーをタップし表示される「+アプリを追加」を選べば、別のアプリを選ぶことが可能になる。これを繰り返すことで最大4つのアプリを上下左右に並べて表示できるのだ。アプリの境界を動かせば、それぞれ好みのウィンドウサイズにできる。

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+アプリの追加を選ぶ

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最大4つのアプリを自在なサイズで表示可能

 さらにこの状態で3点リーダーから「ワークベンチ」を選ぶと、メインウィンドーの左側に、同時起動中のアプリのミニウィンドウが並ぶワークベンチモードに切り替えできる。このワークベンチモードは前モデルの新しいUIとして登場したが、Fold6ではそれに加え、4分割表示を加えることで大型ディスプレーをさらに有効活用できるようにしているわけだ。

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ワークベンチモードと分割画面モードを切り替えできる

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