第271回
『スーパーカブ』「好き」からはじまったわけじゃない、「必要だったから」が世界を広げていく女子高生の物語。1巻あたり212円!【Kindle漫画セール情報】
2026年09月16日 16時00分更新
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今回の推し漫は、原作・トネ・コーケンセンセイ、キャラクター原案・博 センセイのライトノベルを、蟹丹センセイがコミカライズした作品『スーパーカブ』です。現在第11巻まで刊行中ですが、ただいま全巻2327円、1冊あたり212円でセール中です。
『スーパーカブ』作者は、カブが一番好きなバイクじゃなかった
『スーパーカブ』というタイトルの作品を書くくらいですから、原作者のトネ・コーケン氏は、さぞやカブを愛していたんだろうと思いきや、実は全然そんなことなかったらしいです。
もちろん好きではあるらしいのですけども、ご本人によれば、カブが「一番好きなバイク」になったことは、一度もないかもしれないとのこと。
10代からバイクに乗り、TZR250やGSX-R1100などにも乗ってきたトネ氏にとって、カブはいつも「もっと欲しいバイク」には負ける存在。実際に手に入れたのも、生活に原付が必要になり、安く譲ってもらえる話があったから(主人公の小熊と同じ)でした。
ところが、ほかのバイクが壊れれば代わりに乗るのはいつもカブ。部品を運ぶ。日常の用事を黙々とこなす。気がつけば、いつも生活の横にいたのがカブでした。
そんなカブを題材にした『スーパーカブ』自体も、実は長年温めていた大企画…というわけではありませんでした。トネ氏は次の大作を書く前に文章力を鍛えようと、「なるべく準備せずに書けるもの」で一本作ることにしようと考えます。
舞台は、昔から土地勘のある山梨県北杜市。世界観も考える必要のない現代の高校生を主人公に。乗り物は、自分がよく知っているスーパーカブ。要するに、下調べをあまりしなくて済むので書いたの小説が『スーパーカブ』だったんです。しかも、執筆中にPCが壊れても残しておけるようにと、小説投稿サイト「カクヨム」に、”バックアップ替わり”にアップしていたところ、これが予想以上に評価され、スニーカー文庫から書籍化の打診され、アニメ化され、コミカライズまでされるという事態に。
本作の主人公の小熊も、最初からバイクが好き!という少女ではありません。友達も趣味もなく、通学のために必要だったので中古のカブを手に入れたことで、いつもの生活圏より少し遠くへ行けるようになり、カブを通して新しい人との出会いがあり、自分ができることが増えていく。スーパーカブのおかげで世界を広げていく、そんな物語。
作者にとっても小熊にとっても、カブは最初から「人生で一番好きなもの」ではなかったけれど、いつの間にか生活になくてはならなくなっていた。いかにもスーパーカブって感じのお話なのです。
コミックには書下ろし小説も掲載されているので原作の雰囲気も楽しめます
スーパーカブ
蟹丹 (著) , トネ・コーケン (その他) , 博 (その他)
全11巻(続巻)
2,327円 (1巻あたり212円)
※価格・還元ポイントは記事掲出のものです。購入時には必ず現在価格と還元ポイントをお確かめください。
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