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【旧車レストア】早くエンジンかけたい! 素人が挑む三菱「ニューギャラン」のデスビポイント調整

 今年は車検を取るぞ~! ということで、今までの私からすると急ピッチで「三菱 ニューギャラン」修理備忘録をアップしております。ちなみに、今回お届けするのは、デスビポイントの隙間調整となっております。

【連載目次】そうだ! 旧車に乗ろう! 素人女子の三菱「ギャラン」レストアへの道

 相変わらず、矢田部的には早くエンジンをかけたいのですが、その前に、こういった細かな点検をすることが大事なのだそうです。わかってはいるのですが、いちかばちかでエンジンをかけてみても面白そうなのに……なんて思ってしまうのが素人のダメなところ。

 引き続き公道復帰を手伝って下さるのは、サンダー平野さん(1人ではどうにもできず、早々にお呼びした助っ人)。

サンダー平野(左):SEMAショーなど海外取材も得意分野で、国内外問わずに活躍するフォトグラファー。ご自身は510ブルーバードなどを所有し、数々のイベントで賞を受賞しています

ディストリビューターって何?

 ディストリビューターとはエンジン部品の一部で、“デスビ”と略して呼ばれます。ここだけの話ですが、略して呼ぶと何だか玄人っぽくてカッコいいので、矢田部は略称で呼んでいます♪

 役割としては、イグニッションコイルで発生した高電圧の電気を、各シリンダーのスパークプラグに適切なタイミングで供給する装置です。適切なタイミングでスパークプラグが点火することで、エンジンがスムーズに回転するようになるため、重要な役割を担っている部品です。

 ちなみに、ニューギャランは上記の仕組みのような“機械式ディストリビューター”となっていますが、最近の車は、点火タイミングの制御をコンピューターで行なうので、機械式は旧車ならではの機構といえそうです。

デスビポイントって何?

 簡単にディストリビューターの説明をしましたが、今回取り掛かる作業は、デスビポイントの隙間調整です。

 コンピューターを使わない機械式ディストリビューター内部では、エンジンの回転に合わせてポイントが開閉し、プラグに火花を散らせて点火します。このタイミングが合っていないとエンジンがかからなかったり、かかったとしても「何か調子悪いんだよな~」という違和感に繋がるので、定期的にチェックするのがベストです。

 また、ポイント部分はネジで留めているので、長期間整備せずに乗っていると、緩むこともあるそうです。それでは、デスビポイントの隙間調整をしていきましょう!

調整 その1 まずカバーを外す

 ニューギャランの場合、ディストリビューターは写真赤丸内部分にあります。搭載場所は車種によって違うので、整備書などで確認したほうがいいでしょう。

 黒いディストリビューターカバーを外します。

 カバーの裏側には、4つの金属の接点があります。カバーを外したついでに、腐食や焼けがないかチェックしました。

 調整するのは、写真赤丸内部分の隙間です。

※写真はわかりやすいように素手で部品を指差していますが、作業時はゴム手袋を装着していました。オイルなどで汚れますし、その汚れは石鹸で洗っても落ちないので、装着をオススメします。

調整 その2 隙間を計測する

 隙間を測る際はシックネスゲージという金属板を使い、これを差し込んだまま、ネジを止めれば調整完了となります。

 この隙間を、整備書に記してある規定値 “0.45~0.55mm”にするのですが、ポイントは“ディストリビューターカムの最大リフト時”で測ることです。

 “ディストリビューターカムの最大リフト時”というのは、中央の楕円形シャフト(写真赤丸内)の山が1番高い場所にある、つまり、1番隙間が開いている状態のときに0.45~0.55mmに設定するということです。

 一見地味な作業に思えますが、この調整はとても重要で、隙間が狭すぎても、開きすぎても、エンジンが始動しにくくなったり、かからなかったりするとのこと。

 ちなみに、上の画像は開きすぎている状態。

 逆に、隙間のない状態です。

今回試用した道具たち

シックネスゲージ

■シックネスゲージ
 厚さの異なる薄い金属板を隙間に差し込み、デスビのポイントギャップのような微小な隙間を測定する精密工具。モノタロウで593円でゲットしました!(価格は変動する可能性があります)

マイナスドライバー&プラスドライバー

■マイナスドライバー&プラスドライバー
 ネジを外すのに使用しました。100均にも売っていますが、ホームセンターでまとめ売りを買った方がオトクかも?

■布、キッチンペーパー
 オイルなどを拭くのに使います。多めに用意しておくのがGOOD。ちなみに、矢田部は着なくなった服を取っておき、ウエス変わりに使っています。

【今回のまとめ】知識も必要だけど横のつながりも大事

 私の知識量がないため、整備書を読んでも1/3も理解できませんでした……。また、ある程度の知識があったとしても整備経験がまったくなかった場合、1人でゼロから調べて作業するのは厳しいのかな? とも感じます。もちろん、その過程を楽しみたいという方もいると思いますが。

 旧車イベントに取材に行った際に、「古い車は助け合いが必要だから、横のつながりが大事だよ~」と仰る方が多いのですが、なるほどなぁ……と身に染みました。

 ということで、早くエンジンをかけてみたいという気持ちを抑えつつ、次回へ続きます!

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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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