中国のECサイト「タオバオ」のアプリ内にあるライトゲームに
思いっきりハマってしまった
中国ITを書き続けるライターたるもの中国のゲームも遊ばなくてはならぬ。遊び始めたところ1ヵ月後には中国スマホゲーにハマるダメ人間になっていた。
中国のEC「淘宝(タオバオ)」に、「そういえばゲームのアイコンがあったな」とゲームを始めてみたのが堕落生活の始まりだった。まず遊び始めたのはキャンディークラッシュ似の「火爆連連消」というゲームだ。
タオバオのアプリ内で動くミニアプリなので、特にアプリをインストールする必要はないのがうれしい。キャンディークラッシュなのに、ミニゲームにマージマンションライクのアイテム合成ゲームが入っていて1粒で2度お得だ。筆者のクリアステージは2000を超えてしまった。
また見知らぬ中国のユーザーとの、ステージクリア時間を競う対戦があり、ほぼ毎日のように「国際試合に勝つ!」とばかりに燃えてしまった。朝6時、7時の起床時に気がつけばプレイしていた。なにせ相手はおそらく中国にいて時差の関係からさらに1時間早いので勝ちやすいに違いない。そんな地球規模の器の小さい戦略で勝ちにいき、勝ったら15分~1時間限定のアイテムをもらい、それを使うためにさらに時間を浪費していく。
ステージをクリアできない場合はタオバオの広告を見ることに
リコメンドがしっかりしているので案外苦痛ではない
ステージクリアができないときに、出現した延命措置のアイコンをタップすると、タオバオのページがでてきて「15秒/30秒スクロールして見なさい」「気になるワードで検索して商品を見なさい」というミッションとなる。たまにタオバオのデリバリーや動画などのEC以外のページや、アリペイのサービスへと飛ぶ。
つまりタオバオを運営するアリババ商圏の中の別のサービスのページを見させられることになる。TikTokのように各人に最適化されていることから、商品も自分に刺さるものばかりが続々と出てくるので、よくわからない広告が出るよりは苦痛ではなかった。
キャンディークラッシュ系ゲームは筆者は何度となくはまってしまっていて、キャンディークラッシュもしかりだ。もう10年くらい前だろうか、微信(WeChat)のミニプログラムで、中国で一番人気のキャンディークラッシュライクなゲーム「開心消消楽」をプレイし、気づけば数千ステージをクリアしていた。
ただしある日突然、中国で義務づけられていたゲームプレイ時の実名登録が微信のゲーム上でも施行され、「中国の身分番号を出さないとゲームは遊べません」とシステムに求められた。とはいえ外国人なんで中国の身分番号なんてものはないわと諦め、あえなく連勝街道はストップ。二度と遊べなくなったのである。「外国人の中国ゲームあるある」である。
ところが淘宝アプリ上で用意されたゲームは身分を登録する必要なく遊べるのである。最初はゲームを遊ぶ際、身分証を求められるとばかり思っていた。念のため中国の携帯電話番号と日本の携帯電話番号のスマホでそれぞれ試したが問題なく遊べてしまった。
中国では未成年の長時間プレイ対策に身分証証明が必要
ただし、タオバオアプリ内のゲームは外国人でもプレイできた
なぜ本来は身分証情報が求められるのかというと、 中国でゲームにはまる未成年が社会問題化されたことで、未成年については遊べる時間を週末金土日にそれぞれ1時間に制限しているという背景がある。そうしたことからファンシーなゲームながら18禁表示のゲームもある……のだが、このゲームについては身分が問われないのである(この記事をきっかけにひょっとしたら規制されるかもしれないので体験プレイはお早めに)。
「淘宝アプリ上で用意されたゲーム」と書いたが、それは火爆連連消に限らない。AndroidとiOSとHarmonyOS版の淘宝で検証したところ、それぞれアクセス方法が異なり、淘宝アプリ内の我的淘宝(マイページ)→領淘金幣(淘宝内マネー)→遊戯楽園(ゲームセンター)にいくと、さまざまなゲームが表示されていて遊べるのである。最初の遊び始めるには外国人にはハードルが高い中国ゲームが、個々にアプリを入れることなく淘宝アプリからいろいろ体験できるのだ。遊んでみたい人には「非常朗報」というものである。
淘宝のゲームセンターのゲームを紹介しよう。プラットフォームには無数のゲームが登録されていて、すべて遊んだわけではないが、それでもそれなりに遊んだ感じでは、マージマンションライクのゲームや矢印を画面外に出すArrows系のゲームや、広告で見たことがあるだろうピンチの王様を助けるRoyal Matchライクのゲームや人を増やながら走るカウントマスターズライクのゲームといった世界でも定番のものがそれぞれ何本も作られている。
中国っぽさがあるゲームでは、漢字パズルや中国風のイラストを使った間違い探しゲームや猫を探すものなどがあり、中国語がわからないが中国文化に関心がある人は好きそうだ。三国志をモチーフにしたゲームや、広告や中国ドラマで定番の貧乏からの逆転劇ゲームもあるが中国語力は必要だ。
とりあえず人気なジャンルの製品を真似しようという作品が多いあたり、昔ながらの中国という感じだが、その中でも人気の作品はデザイン、テンポ、バランスが抜けている。中国のスマホ初期のゲームやPC向けのミニゲームはゲームバランスが本当に悪く、課金頼みのものが多かったが、このプラットフォームの出来がいいゲームに関してはその限りではなく、無課金でも遊べるようになった。
運ゲーばかりではあるが「こんなん無理」というゲームバランスのゲームや本当にどうしようもないゲームもある一方、ちょっと頑張ればなんとかなるゲームは探せば容易に見つかるようになった。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
