第15回
『空の軌跡 the 2nd』だけでなくシリーズ作についても直撃!
リメイク版「空の軌跡」がここに完結!『空の軌跡 the 2nd』について日本ファルコム社長・近藤季洋氏にメールインタビュー
2026年09月02日 11時00分更新
■4K/DLSSにも対応! キーボード&マウス操作でも楽しめる
――本作はPC(Steam)でも発売されますが、コンシューマー版との違いがあれば教えてください。
近藤:ゲームの内容としては、Switch、Switch 2、PS5版と変わりません。ただ、ワイドモードへの対応など、機能的なところでPC(Steam)ならではな部分があります。ワイドモニターでは横長にしっかり表示できるようになっているので、フィールドなどで開放感のあるリベール王国を味わうことができます。
――PCでのプレイと言えば、オリジナル版の『SC』はPCが初出で、キーボードやマウスでの操作で遊んだユーザーが多いと思うのですが、本作もこちらの操作に対応していますか?
近藤:そうですね。そこもPC(Steam)版ならではの要素で、キーボードとマウスの操作は対応していますし、入力割り当て機能などもしっかり付けています。こちらはちゃんとフォローしていますので、心配ご無用で遊んでいただけると思います。
――CPUとGPUどのメーカー製の方が快適に遊べるとか、ヘッドセットやマウスなど、この周辺機器があるとよりゲームが楽しめるといったワンポイントアドバイスがあったら教えてください。
近藤:ひとつは先ほど言ったワイドモニターがあると、かなりゲームが変わります。開放感のあるゲームプレイを楽しんでいただけると思います。
あとは挙げるとしたら、NVIDIA系のグラフィックボードを使っていただくとDLSSという機能があって、使用可能になります。これは低解像度のテクスチャーを補完して高解像度に切り替えて、なおかつ動作が軽いというものになります。例えば4Kモニターにつないでちょっとゲームのfpsや画質を上げて遊びたいという方は、これを利用していただくとゲームがサクサク動けるという機能になります。
――本作のSwitchやPS5版には初回特典・プレオーダー特典として『FC』のダウンロードコードが付いてきますが、こちらを付属することになった経緯を教えてください。ちなみに、『SC』や『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』(以下、the 3rd)などのHDリマスターのご予定は?
近藤:きっかけからお話しますと、「空の軌跡」のリメイクを任天堂さんで紹介したときに、任天堂さん側からオリジナル版も一緒に出来たら面白いですねと言われまして。『1st』のときは本編を形にするだけで精一杯で、そんな余裕はありませんでしたが、『2nd』をやると決めたときに、それが宿題だなって心の中に残っていました。
今回なら、それが出来るのではないかと始めたのがきっかけですね。オリジナルにはやはりオリジナルの妙なテイストがありますので、これはこれでどこかでもう一回、興味ある方たちに見てほしいという想いもありました。
『2nd』を必ず手に取って欲しいという気持ちもあったので、特典として提供できないかと、僕が主体になって進めて実現したものになります。ちなみに、今回のHDリマスター版は、戦闘ボイスなどが付いたPSP版が基となっています。『SC』『the 3rd』については未定です。
ファルコムの創業者が、PC(Windows)版『イースII エターナル』の特典として’80年代に発売されたOVAを付けたり、『イースVI ~ナピシュテムの匣~』には1作目から5作目までが遊べる『イース大全集 ~Ys complete works ~』を付けたりしていました。当時、いい意味で、何てことをする会社だと驚きまして。それをやってみたかったということもあって、今回特典として付けることにしました。
――限定版の「ウロボロスBOX」の注目ポイントを教えてください。
近藤:バンダイビジュアル(現:バンダイフィルムワークス)から発売されたOVAのBlu-ray Discが付いてきます。早い段階からバンダイナムコさんにはお話をさせていただいて、アニメを付けることが出来ました。
また、今回、「ウロボロスBOX」用の衣装特典として「もこもこヒツジン 着ぐるみセット」を制作しました。これが全パーティキャラクター分用意しているのと、尻尾に各キャラクターをイメージしたアクセサリーを付けていたり、例えばオリビエだったら、もこもこヒツジンの胸元に赤いネクタイが付いていたりとか、そのキャラクターを意識した内容になっています。本当はそこまでする必要はなかったんですが、製作スタッフがこだわって。これを着て戦闘をすると面白いので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
あと、リベール王国のキャラクターコンプリートブックという書籍を別途制作しましたが、これに関しては前作の『1st』と今作の『2nd』に登場する500人以上のキャラクターの「このキャラクターはどこに住んでいる」とか、リベールに住んでいない場合でも、「どこで出会った」とか、いろいろな情報を網羅した住民台帳のようなものになっています。見た目が同じキャラクターでも名前が違ったら載せるほどの凝り様で、この本だけでも、特典としてはオカシイと言われています。
また、CDが入っていますが、前作ですと『1st』で使われている楽曲を収録したミニサントラを入れましたが、今回は『2nd』に使われている収録曲+過去の『空の軌跡』のアレンジ曲からセレクトした楽曲を入れています。新しく入った方々も、新鮮に楽しんでいただければと思います。
近年で、このレベルの特典はないのではないでしょうか。ファルコム史上、最も豪華なパッケージになっています。前述の『FC』のHDリマスター版は売るかどうか決めていないので、まさに今だけのものとなります。今買わないと、ほかでは買うことができないので、限定版と一緒に予約してほしいですね。
――『the 3rd』のフルリメイクは考えていらっしゃるのでしょうか? また、現在、別で展開している「カルバード共和国編」が、いいところで話がストップしていますが、こちらの続きはいつぐらいに見ることができそうでしょうか?
近藤:『the 3rd』は、企業としては未定とお答えさせてください。ただ、個人的には「やらないと嘘でしょ」とは思っていますし、その『2nd』を終わるころにスタッフが「もう『the 3rd』を始めていいですか?」って言ってくるんですよ。それくらい社内のモチベーションも高いので、どこかで必ずやりたいな、とは思っています。
『界の軌跡』の「グリムガルデン」のような、『2nd』のゲーム内ゲーム的に、DLCとしてやれないかという話もありました。どういう形になるか現状はわかりませんが、状況を見て決めていくことになると思います。
それから「カルバード共和国編」は、これ以上伸ばすわけにはいかないと思っていまして。これはあんまりお待たせしないうちに、次報をお知らせできるように進めています。
――ちなみに、カルバード共和国編は次回で終わりそうですか? また、シリーズ全体としてカルバード共和国編が終わったら、ラストへと向かうと前に仰っていたと思うのですが、こちらから変更はありますか?
近藤:これは、なるべく終わりたいですね。「終わりたいですね」と社長が言ってるだけでしょってユーザーには言われるんですけど(笑)。お話が盛り上がったところで前作が終わっているので、次でやっぱり区切りを付けたいと思っています。
軌跡シリーズとしては、カルバード共和国編が終わったら最終ステージに移ることに変更はありません。ただ、現段階では構想があるだけで、はっきりとこうしようと決まったわけではないです。
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