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デノン「DENON HOME 200」

とにかく音のいいスピーカーが欲しいんだよ! 「DENON HOME 200」を部屋に置いたら、自分の寝室が“鳥肌モノのライブ会場”に化けた話

Denon Home 200を購入する3つのメリット

ポイント(1)省スペースなのに、音の細部までしっかり聴こえる

 DENON HOME 200の大きな魅力は、まず「このサイズでここまで鳴るの?」という驚きです。本体サイズはおよそ幅140×奥行140×高さ216mm。横幅と奥行きは140mmなので、棚やサイドボード、ベッド脇のチェストなどにも置きやすく、巨大なブックシェルフスピーカーのように設置場所を選びません。寝室に置いても圧迫感が少なく、「音楽を聴くために部屋のレイアウトを変える」といった大げさな作業も必要ありません。

スマホと比べてこのサイズ感です

 それでいて中身はかなり本格的です。25mmツイーターを2基、102mmウーファーを1基搭載した2.1ch構成で、3基のClass-Dアンプをそれぞれのドライバーに割り当てています。特に新開発のドライバーにはアラミド繊維を採用した高剛性のコーンを使用し、エッジの厚みを不均一にすることで、コーンがより直線的に動くよう設計されています。

25mmツイーターを2基、102mmウーファーを1基搭載した2.1ch構成です

 さらにDENON HOME 200のキャビネット内部には格子状の梁を設け、不要な振動を抑える工夫も施されています。

 こうした設計は、単純に「音が大きい」という方向ではなく、ボーカルの輪郭や楽器の細かなニュアンスをしっかり描き出すためのもの。実際に後述する「Pureモード」で聴くと、ボーカルが前に出て、息遣いや細かな表現まで見通しやすいサウンドが楽しめます。空間の派手さよりも、歌声や楽器そのものをじっくり味わいたいときには、この素直な鳴り方が気持ちいい。

 つまりDENON HOME 200は、「小さいから音質はそこそこ」という妥協を感じさせにくいスピーカーです。デスクに置くほど近くで聴く必要はないけれど、部屋に置いた1台でちゃんと音楽を楽しみたい。そんな使い方にちょうどいいサイズ感と音質を両立しているというわけです。

ポイント(2)接続方法が多彩。しかも「Pure」でデノンらしい音を楽しめる

 ワイヤレススピーカーを買ったものの、「結局スマホのBluetooth接続しか使わなくなった」という経験はないでしょうか。DENON HOME 200の場合、接続方法の多さがかなり強力です。

多彩な接続方法に対応しています

 まずWi-Fiは2.4GHz、5GHz、6GHzに対応し、BluetoothやAirPlay 2も利用可能。HEOSにも対応しているため、対応する音楽ストリーミングサービスをアプリから操作できます。

 Amazon Music HDやQobuzなどのハイレゾ対応サービスでは、Wi-Fi経由でロスレス音源を楽しめるのもポイントです。スマホからBluetoothで気軽に聴くのもいいですが、腰を据えて音楽を楽しむならネットワーク経由の再生が本領発揮といえるでしょう。

 さらに、3.5mmステレオジャックのアナログ入力も搭載。ポータブルオーディオプレーヤーやゲーム機などを有線接続できます。USB-CポートはUSBメモリーやイーサネットアダプターにも利用可能なので、「ワイヤレススピーカーだから有線機器とは相性が悪い」ということもありません。

 そしてオーディオ好きならチェックしたいのが「Pureモード」です。通常のAutoモードでは、Dolby Atmosのデコードやアップミキサー、バーチャライザーなどを活用して、音源に空間的な広がりを加えます。一方のPureモードでは、こうした空間オーディオ系の処理をバイパス。よりシンプルな信号経路で、音源のディテールを素直に楽しめます。

 面白いのは、どちらが「正解」というわけではないこと。音楽を部屋いっぱいに広げたいならAuto、ボーカルや楽器の細かな表情をじっくり聴きたいならPure、と使い分けられます。ワイヤレススピーカーでありながら、「今日はどんな音で聴こう?」と考えられる。この自由度の高さこそ、オーディオメーカーであるデノンらしいところです。

ポイント(3)1台で終わらず、あとから拡張できる

 DENON HOME 200は、最初から大きなシステムを組まなくてもいいのが魅力です。まずは1台購入して寝室に置き、気に入ったら2台目を追加する。そんな段階的なシステムアップができます。

DENON HOME 200を2台用意すれば、ステレオペアリングが可能です

 同じDENON HOME 200を2台用意すれば、ステレオペアリングが可能。1台でもステレオ再生できますが、左右に1台ずつ設置すれば、音場の広がりや左右の定位をさらに明確にできます。最初は1台で「これで十分」と思っていたのに、音楽を聴き込むうちに「もう1台欲しい」となった場合にも対応できるわけです。

 さらにDENON HOMEシリーズは、複数のスピーカーをHEOSでグループ化して、家の中でマルチルーム再生することも可能です。リビングではテレビの音、寝室では音楽、別の部屋では別のプレイリスト……といった使い方もできます。家中を1つのオーディオ環境として考えられるのは、一般的なBluetoothスピーカーにはない大きなメリットです。

 また、DENON HOME 200はDENON HOME Sound Bar 550のワイヤレス・サラウンドスピーカーとしても利用可能。対応するHEOSサブウーファーとの接続にも対応しています。つまり「音楽用スピーカー」として買ったあとに、テレビや映画用のホームシアターへ発展させることもできます。

 ここがDENON HOME 200の面白いところです。単体で完成されたスピーカーでありながら、将来的にはステレオ、マルチルーム、サラウンドといった方向へ拡張できる。最初から高価なシステムを一式そろえるのではなく、自分の生活に合わせて少しずつオーディオ環境を育てられます。

購入時に確認したい2つのポイント

ポイント(1)電源コードは必須。ポータブルスピーカーではない

 DENON HOME 200は「ワイヤレススピーカー」ですが、電源までワイヤレスになるわけではありません。バッテリーは内蔵しておらず、AC電源への接続が必要です。3基のClass-Dアンプでドライバーを駆動する据え置き型スピーカーなので、屋外へ持ち出してBluetoothスピーカーとして使うような製品ではありません。

AC電源への接続が必要です

 そのため、電源のない場所で気軽に使いたい人には不向きです。一方、寝室やリビング、書斎など「ここに置いて音楽を聴く」という用途なら問題ありません。

 むしろ2.2kgという重量とコンパクトなサイズを考えれば、家の中で必要に応じて移動させる使い方は十分現実的。コンセントの位置だけは、購入前に確認しておくと安心です。

ポイント(2)Dolby Atmos対応=高さ方向まで本格的に鳴る、ではない

 もう1つ注意したいのが、Dolby Atmosの再生方式です。DENON HOME 200はDolby Atmos Musicに対応していますが、上位モデルのDENON HOME 400や600とは構造が異なります。

 HOME 200は25mmトゥイーター×2と102mmウーファー×1による2.1ch構成で、天面に上向きのハイトスピーカーを搭載していません。そのため、Atmos対応とはいっても、物理的な上向きスピーカーで高さ方向の音を再生するタイプではなく、バーチャル処理によって立体的な広がりを作る方式です。

 また、公式仕様でもサウンドステージ調整は「広がり」に対応する一方、「高さ」は非対応となっています。高さ方向まで細かく調整したい、より本格的な3Dサウンドを求めたいという人は、上位モデルも比較したほうがいいでしょう。

 ただし、これは「HOME 200ではAtmosが楽しめない」という意味ではありません。1台で空間的な広がりを楽しめること自体が、このサイズのスピーカーとしては大きな魅力です。求める立体感のレベルによって、モデルを選ぶことが重要です。

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