週刊アスキー

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第24回

長寿時代に改めて気づくサービスの先進性と価値

高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

2026年08月28日 09時00分更新

「これが私たちの宝物」 サービス解約時の手紙に溢れる感謝の声

 正直、加入者が爆発的に多いサービスではない。サービス自体もシンプルで、派手な新機能やアップデートがあるわけでもない。しかし、みまもりほっとラインの価値は利用者にとって大きく、そして深い。その証左が利用者から送られてきた感謝の声だ。

 取材終了後、別枝氏から「これが私たちの宝物なんです」と手渡されたのは一冊のバインダー。そこにはサービス解約時に利用者から送られてきた手書きの手紙が数多く収められており、最後まで両親を見守れたことに対する感謝の文面が並んでいた。

その一通一通には、ポットとともに過ごした日々の情景が、静かな言葉で綴られていた


「『一日有難うございました、明日もよろしくお願いいたします』と声に出して言い、ポットくんを撫でるのが日課でした。」


「お湯がわいた時のメロディは、子どもの頃のピアノ練習曲だった。母も思い出しながら聞いていたのだろうか。このメロディで心がやわらかくなる日もあったのではないか——そんな思いをめぐらせておりました。」


「実は父とのお別れからかなり時間が経っていたのですが、解約に踏み切れませんでした。決まった時間に届くメールで、父が生きていた頃の感覚がよみがえる。その感覚を失いたくなかったのです。」


 それは単なるサービスの解約連絡ではない。ポットを家族の一員として過ごした時間への、静かな感謝だった。両親との別れに向き合ってきたさまざまな利用者のドラマから、このポットが届けてきた温もりが伝わり、思わず目頭が熱くなる。

 超長寿社会と言える時代が到来して、高齢者の見守りはますます重要になってくる。その点、25年前に登場したみまもりほっとラインの価値は、いまもまったく衰えていない。別枝氏は、「親の見守りっていうのは、親になにかがない限りはなかなか『備える』ことがないものなんです。しかし、何か起きて初めて『備える』のでは遅い場合もあります。だから、普段から親の様子を把握しておくという習慣が大事だと思います」と語る。遠く離れた両親の温もりを、ポットは今日も送り続けている。

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