自作の沼か、0.01mmの勝利か? ASUS ROGが提示する「カスタマイズ」と「競技特化」キーボードの新最適解
2026年08月21日 10時00分更新
まず最初に、普段使いからゲーミング用途まで幅広くカバーしているカスタマイズ性の高い嗜好の3台をROGの製品からピックアップして紹介していきたい。
極上の使用感を得られるROG Azoth X Gaming Keyboard
ROG Azoth X Gaming Keyboardはホットスワップ可能な75%キーボードで、打鍵時における衝撃を吸収する機構を備えることでノイズを抑制させた、キーボード愛好家に向けた高性能キーボードだ。
まず注目すべきポイントはホットスワップ機能だ。付属のキーキャッププラーやスイッチプラーを使用することで指の触れる面だけでなく、スイッチ自体を簡単に引き抜ける。これにより市販されている好みのスイッチに交換し、より自分に合ったキーボードへとカスタマイズできるようになる。スイッチにこだわりたい人には最高な機能と言えるだろう。
内部機構は打鍵時の衝撃を抑制するためにクッション性の高いガスケットマウントと、5層で構成される静音ダンパーを採用することで打鍵時の振動を吸収し、クリック音を抑制している。
最後に注目したいのが2インチ有機ELディスプレーとコントロールノブだ。これらは筐体の北東側(右上)に位置しており、キーボードやパソコンの状態を表示させるだけでなく、LEDイルミネーションやマルチメディア情報の調整や設定を行なえる。
どういうメリットがあるかというと、ゲーム中に音量の操作をしたくなった場合、タスクを切り替えたりメニュー画面から設定画面を呼び出して行なうことが多いが、コントロールノブを利用することでそういったメニュー操作をせずとも変更できる。また、パソコンのCPUやGPUなどのシステムパラメーターも表示可能。使い方はユーザー次第ではあるが、こちらもカスタムしがいのある機能だと言えるだろう。
美味しいとこ取りなROG Azoth 96 HE Lite Gaming Keyboard
ROG Azoth 96 HE Lite Gaming KeyboardはROG HFX V2と呼ばれる、ホール効果(Hall Effect)を利用した磁気スイッチを搭載し、かつ無線接続では8000Hzという高いポーリングレートに対応した96%キーボードとなっている。
ROG HFX V2磁気式スイッチの特徴は、Gear Linkと呼ばれるブラウザー上からアクセスできる設定項目を調整することでスイッチがオンになるアクチュエーションポイントを0.01mm刻みで調整できること。また、前述したラピッドトリガー機能にも対応しているため、普段使いはもちろんゲーム用途でも十二分に助けとなるだろう。さらに、ホットスワップにも対応しているため、好みのスイッチに交換することもできる。
さて、上述したポーリングレートの数字は大きいが、実際はどういうことなのか簡単に説明しよう。これは本製品とPCを無線接続した際、1秒間に何回デバイスと通信をしているかを表している。つまり、8000Hzの場合は1秒間に8000回の通信に対応しているという理解でいい。また、競技向けの設定であるZoneモードで稼働させた場合、重要キーは8000Hzで、そのほかは250Hzで動作するといった作動をさせることも可能だ。
最後に静音性について見ていこう。本製品はROG Azoth X Gaming Keyboardと同様にダンパーとガスケットマウントを搭載している。ただROG Azoth 96 HE Lite Gaming Keyboardではダンパーに採用されている層が1つ増えており、より振動やノイズの低減に成功した。
カスタマイズに優れたROG Strix Morph 96 Wireless Gaming Keyboard
ROG Strix Morph 96 Wireless Gaming Keyboardは日本語配列と英語配列の選択肢があり、かつROG NX V2メカニカルスイッチを搭載し、筐体の分解性に優れた96%キーボードとなっている。
本製品の注目すべき最大のポイントは分解の容易さだ。まず、キーボードの前後方向にあるネジを5つ取り外すとトップカバーを外すことができ、シリコンフォームやパッドはもちろん、ボトムケースや基板へのアクセスが可能になる。これがなんの恩恵を受けるのかというと、所謂MOD(改造)が容易となる点だ。
キーボード改造の界隈ではキーボード操作時に振動や衝撃の影響を受けやすい部分にポロン(クッション材)やテープを貼り付けたり、Oリングを装着するなどさまざまなMODが行なわれている。世に出ている多くのキーボードはトップカバーを外すために底面部やゴム足の裏に隠されたネジを探すためにひっくり返す必要があるのだが、正位置のままで改造できるアクセスの容易さは注目すべきポイントだろう。
もちろん、元々振動や打鍵音を吸収するためのダンパーやガスケットマウントは搭載されているのだ、よりハードコアな改造を行ないたいというユーザーに向けたラブコールの一種とも言えなくないだろう。
そしてROGのキーボードのいくつかに採用されている操作ノブは右側ではなく左側に配置されている。右側にノブがある場合、操作する際に右手の移動幅が広いだけでなく、マウスの操作中であればマウスから手を離す必要がある。しかし、本製品はノブが左奥側に配置されているためそこまで移動幅がないだけでなくマウスから手を離すようなこともない。これは好みの差ではあるかもしれないが、マウスから手を離すというのが嫌だという層にはちょうどいい場所と言えるだろう。
といった感じで普段使いだけでなくゲーム用途としても扱えるROGのキーボードを3つ紹介した。これらの製品はホットスワップ機能に対応しているためスイッチやキーキャップを取り替えることでよりユーザー側が求める操作感に近付けられる。ただ、その過程で別売されているスイッチやキーキャップを片っ端から試したり、いろいろなメーカーのクッション材を試してみたりとできることが多い。もちろんそれなりにお金がかかってしまうのだが、自分の求める最高の使用感を追求しようとするならばそれも致し方ないと言えるだろう。まさに前述した通り「沼」といったタイプのキーボードだ。
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